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超短編集(愛)

ぼくはお母さんが大きらいです。

作者: M

 もうすぐ母の日。お母さんに感謝の気持ちを伝える日です。

 お母さんでなくても良いので、ご家族の誰かにありがとうということを伝える作文を用紙二枚に書いてください。

 今日中に書けなかった人は、宿題にします。金曜までに提出してください。

お母さんへ

           4年2組 さとうはると


 ぼくはお母さんが大きらいです。きらいな所は四つあります。


 一つ目のきらいな所は、かたづけなさいとおこった事です。

 ぼくがおもちゃを出したままで他のおもちゃで遊んでいると、おこりました。まだ遊ぶつもりだったのに、かたづけしなさいと言いました。

 ぬいだ服をゆかにおいてても、おこりました。これからせんたくきに持って行こうとしてたのに、ゆるしてくれませんでした。


 二つ目のきらいな所は、朝に起こしてくれなかった事です。

 見たいテレビがあるから起こしてとおねがいしたのに、起こしてくれませんでした。

 ぼくのねてる顔を見ていると幸せを感じるとか言いわけしました。

 ぼくが言いわけするとおこるのに、お母さんはずるいかったです。


 三つ目のきらいな所は、む理をしていた事です。

 病気でしんどくても、おいしい朝ごはんを作ってくれました。いつも、ぼくは玉子やきが大すきでした。タコさんウィンナーがついているときは、うれしかったです。

 でも、ぼくがごはんを食べる時には、お母さんはしんどくてねていました。だけど、いっしょにごはんを食べたかったです。


 お母さんの一番きらいな所は、死んでしまった事です。

 ぼくが百点とっても、もうほめてくれない事です。

 ぼくがないているときに、もうギュッとしてくれない事です。

 ぼくのごめんなさいを、もう聞いてくれない事です。


 だけど、いつも心の中で思っています。

 お母さんありがとう。


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