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最大の攻撃は攻撃だ。  作者: 厚さ56㎞の大脳皮質
1章 欲望を求めて
5/6

5 連行

ゴブリンスレイヤー観ようかなぁ

「お前…この数を1人でやったのか……?」


 光景を目の当たりにした兵士が男に尋ねたが、無視した。さらにはもっと奥へ行こうとした男に対して兵士は、


「リ・アネス!」


と唱え、手に持っていた槍から黄色の光を男に向けて放ち、当たった男は全身から力が抜けて倒れた。


「よし、運ぶぞ。」

「うわ!……コイツ重ぇ…甲冑着てるとはいえ重くねぇかぁ……?」


 ようやく壊れた門の前の馬車の荷台に積まれ、道の真ん中をゆっくり走っていく。周りの通行人はこちらに注目を集めている。


「着いた、運ぶぞ。」

「またかぁ……?」


 数十分間の運転の末、大きな建物へ連れてこられた。またも持たれて、狭い部屋へ投げ入れられた。牢屋だ。前や隣に一部屋ずつ一人の囚人がいる。


「店の甲冑を盗んだ挙句、その商人の首を気絶寸前まで掴み、また別の商人の品を盗んだ。それに山の門を破壊、間違いなくオマエだな?」

「………」

「なんとか言ったらどうだ!!(柵越しで首を掴む)目撃者は大勢いるんだぞ!!」

「おい…いつもの説教にしてもやりすぎじゃ…」

「やりすぎじゃねえよ!コイツの首硬ぇ……」


 そんなやり取りをしていると兵士の後ろに長身で細身の男性が立っている事に男は気づいた。


「少しよろしいですか?」


 首を掴んだ兵士はビックリして手を離した。隣の兵士もビクッと動いた。囚人も「いつの間に」という顔をしていた。


「私はこの囚人を貰いに来ました。あ、この刑務所からは許可を得ていますのでご安心を。その檻を開けてもらえますか?」

「え、……あぁ……え?」

「あの………あなたはどこからどうやって…?」

「開けてくれませんか?」

「あっはい…」


 檻が開き、男性は話した。


「私はダンタール6世様の命令があり、あなた様を連れてきてほしいとの事で、」


周りの囚人が大きく反応する。


「ダンタール6世から!?」

「王が囚人を解放だって!?」

「こんな事例初めてじゃ無いか……?」


「……直接お伺いしました。それでは行きましょう。理由は途中で話します。」

「まっ!!!待ってくれ!!!?」


すぐ男性の隣にいた囚人が叫んだ。


「お、俺!、ずっとお前みたいな、え、偉い奴を、ま!、待ってたんだ!!オレ、あの山にいるアラグオオカミってヤツ!、ナイフ一つで4匹殺ったんだ!!お!俺のほうがそいつより!役に立つぞ!!どうだ!俺をここから出して雇いたくなっただろ!!」


腕以外はそんな太くないおじさんが叫んだ。


「そのアラグオオカミの自慢をする人、死ぬほど見ました。さあ行きましょう。」


男性は囚人から目を離し、男の手を優しく握り刑務所を出ていった。

ちなみに男が入った牢屋は軽犯罪の牢です(適当)

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