表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

僕と君との間を引き裂く確信犯が隠れている!

作者: 七瀬







僕と彼女の間を引き裂く確信犯が隠れている。

今思えば? 半年前から、おかしな事が起き始めた。

僕の携帯に、“非通知”で何回も無言の電話がかかってきたり。

玄関先に、ごみが捨てられていたり。

彼女からも、僕に誰かに監視されているという話も聞いた。

誰に狙われているのかも分からない!

ただ、犯人は? 彼女を狙ってる事は確かだった。

僕に対しての嫌がらせ。

彼女を着け回す。

完全に犯人は、【彼女が好きな男に違いない!】

しかし? 彼女には、全く見覚えがないと言う。

【犯人は】誰なのだろう?

見えない敵に、僕も彼女も怯える毎日を送っている。

彼女のへの【執着心】がひどく。

何処でどう調べたのか? 最近では彼女のメールアドレスに

直接、メッセージを送ってくるらしい。

内容はこうだ!



【君に会いたい!】

【何故? あんな男が好きなんだ。】

【ボクじゃダメかな、あの男とは直ぐに別れるんだ!】

【ボクは、君だけを好きだけど? アイツはよそに女がいるぞ!】

【愛してる愛してる愛してる君だけを。】

【ずっと、ボクは君の味方だ!】

【誰よりも君を愛しているのはボクだけだよ。】

【会いたい会いたい会いたい】

【君の傍に、ずっと。】




・・・気持ち悪いぐらいの、愛のメッセージが書かれていた。

この男は、彼女が本気で嫌がっている事を知らない。

“目に見えないストーカー”

僕達の邪魔をする犯人は? 何処にいるのか?

警察にも、直ぐに犯人を捕まえてもらえるように話したが

あまり協力的ではなかった。

犯人が誰だか分からない、だから犯人を捕まえられないと

いうモノだった。

まあ、警察が言っている事も一理ある。

“見えない犯人”を捕まえろと言われても無理な話だ!





彼女の悲しむ姿を僕はみたくないだけだ。

どうにかして、その男を捕まえたい!

愛する妻を僕の手で守りたい! 

毎日、怯えながらの生活をもう終わりにしたいんだ!





 *







・・・そんな時に、【犯人】を捕まえた。

まさかな!? 犯人は、“彼女の事を僕の妻という男だ!”

ボクの事を、犯人は彼女のストーカーだと思い込んでいる。

何度も何度も、彼女に送ったメッセージはボクの本心だ!

彼女も、ちゃんと受け止めてくれている。

だから、今もボク達は一緒にいるんだ。

お互いに想い合っていて、どんな事があっても彼女をボクが

守ると決めたのに。

長い間、辛い想いをさせてしまった。

犯人は、警察の取り調べでボクの事を彼女を追いかけ回す

ストーカーだと自供した。

彼女を苦しめているのは、ボクだと。

ボクがいなければ、彼女とずっと一緒になれるのに。

【ボクが、真の犯人】なんだと、その男はそう信じているんだ!





・・・でもね?

彼女が、ボクにこう言ってくれたんだ。



『・・・やっと犯人が捕まったね! ずっと私を守ってくれて

ありがとう、高志!』

『うん! 犯人が捕まって良かったな! 警察が言うには? 犯人は

君を街で初めて見かけて一目惚れして告白し! 君とその男は夫婦に

なったとか? いつの間にか、君はあの男の頭の中で妻になっていた

らしい。どうして、こんな事に、、、。』

『・・・・・・』

『長い間、あの男に苦しめられたな!』

『・・・そうね。』






 *




その頃、警察が本当の犯人を突き止めた。

その男の部屋の中には、彼女の写真が部屋一面に貼られていたらしい。

彼女の行動も、全て把握していた。

彼女を追いかけ回していたのは? 彼女の高校の時の同級生だったと。

あのメールも、全てその男のパソコンから送られている。

完全に、彼女のストーカーになった男。

その男は、彼女の事を密かに想っていたらしいが、既に彼女は当時

彼がいて、その男の入る隙がなかった。

大人になって、彼女の事を何かの拍子に思い出し。

今の彼女の事を、調べたらしい。

あの男は、僕の存在が邪魔だったのだろう。

僕さえいなければ、全て上手くいくと思ったに違いない!

でも? その前に、警察にその男は捕まる。

もう、安心だ! これから先も、僕が妻を守ると誓った!

妻は泣き崩れた、そんな妻を僕は優しく抱きしめる。

もう、こんな思いは絶対にさせたくない!

ずっとずっと、僕は君の傍に居るからね。





最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ