表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こどもだけのくに  作者: 桜江李彩子
7/9

七日目

 三日どころか七日も日記が続いています。

 私すごい。

 ほかのやつらに褒められてもいいと思う。

 私すごい。

 もう一度言う、私すごい。


 昨日再現したベッドは、あの子たちにウケが良かったです。

 私もベッドというものが気に入りました。

 なんで貢ぎ物に入れてくれなかったのだろう。宝石って呼ばれる石ころより全然いいものなのに。

 けど、ヒトはこの宝石と呼ばれるものがほしくてほしくてたまらないらしい。

 何回か私の別荘に勝手に入ってきてテキトーに置いていた石を持っていきます。別にいいのにご丁寧にいつも返してくれます。


 勝手に持っていたら戻ってくるのでお告げのときに服をくれたお店のヒトに宝石を渡すように頼んでおきました。お店のヒトの様子を見てまた何かあげようと思います。


 五感というものはなかなかいいものですね。

 音がきけて、匂いを嗅げて、世界をみれて、触れて、味を感じれる。

 特に美味しいと感じれる味覚。これは最高です。

 おかしの国もいいけれど食べ物の国もいいと思います。魚とか野菜とか肉とか果物とか最高です。


 そうそう、あの子たちはあの子たちで仲良くやってるようです。

 ジャンナとアンは女の子同士ということでよく何かを話してます。

 ルートとフランは音繋がりで心地の良い音をここに響かせてくれています。

 でも、ノワはずっと膝を抱えて小さくなってます。眠るときもベッドの上で丸まって寝ています。

 彼にはもう傷がないのにどうしてそんなに怯えているのでしょうか?


 私にはわかりません。


 彼らにはあるものが私にないからでしょうか? 転生した例の朋輩はそれを心と言ってました。


 心とはなんでしょうか?


 その心というものがノワを苦しめているならいっそ心なんて消えてしまえばいいと思います。心があるから苦しんだり悲しんだり憎んだりして無意味な争いをするのなら魂たちから心をとってしまえばいいと思います。


 明日、例の朋輩に相談してみようと思います。きっと賛成してくれると思います。

 今は転生してるからしてないけど転生する前は似たようなことをしていたので喜んでくれると思います。


 ちょっと早いけどベッドにいって寝ようと思います。

 ベッド最高。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ