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こどもだけのくに  作者: 桜江李彩子
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六日目

 何度聴いてもこのネバーランドという響きは良いものです。


 私は今日早速みんなを集めてここの名前と意味を発表した。

 そのついでにみんなに自己紹介をさせました。

 ここにみんなのことを書いてなかったので書こうと思います。


 ルートは国の上に立つ運命が決まっているところに生まれました。期待の中生まれた彼は周りからとても大切にされて過ごしてきました。

 けれど、それを快く思わないヒトが彼の日常を壊しました。彼の日常を壊したヤツやそれに騙されたヒトは今、どう思っているのでしょうか。


 ノワはずっと暗い場所に閉じ込められていました。たった一度だけ彼は空の下に出ました。

 重い雲が空にのしかかった日でした。空は灰色でしたが、地は真っ白で動物たちは眠って春を待っていました。黒い翼が皮肉にも綺麗に見えました。


 ジャンナは薬を作るのがとても上手でした。ヒトの病気を治すために一生懸命努力してました。

 周りのヒトたちは彼女を尊敬の意を込めて“魔女”と呼んでました。どんな病気も治してくれる魔法の薬を作ってくれると口を揃えて言ってました。


 アンは珍しい白い翼を持っていたことから“天使”と呼ばれてました。明るい性格で好奇心旺盛の彼女は周りから好かれていました。

 加えて彼女はとても優しい心を持っていました。まさに“天使”の名にふさわしい子でした。


 フランはとても清らかな心の持ち主でいつも私に歌を捧げてくれていました。

 彼の歌声は思いを直接届けることが出来ます。透き通るその声は貢ぎ物でくる宝石と呼ばれる石ころよりずっと価値のあるものです。


 この子たちが私をどう思っているか知りませんが、私はこの子たちが大好きです。

 私が与えてあげれるものなら何でも与えたいです。


 ヒトは衣食住が大切だと聞きました。

 服は揃いました。

 食はおかしの国を作ったのでいいです。


 あとは、住むところです。


 住むのはここですが、やっぱりほとんどが空と草原だけだとつまらないです。

 もっと楽しくいつまでも飽きないところにしたいです。


 何がいいでしょうか?


 私はヒトの人生を見ることが出来ても考えていることまではわからないのでちょっとずつ彼らの欲しいものを集めていこうと思います。


 とりあえずルートに頼まれたベッドというものを見に行こうと思います。

 今回は貢ぎ物で頼む必要もありません。

 さっきここでは想像しただけで具現化できることを思い出したので頼む必要がなくなりました。

 でも、あの子たちはそれが出来ないようなのでわざわざ私が実物を見に行かなくてはいけないのでそれはそれでめんどうです。あと、五感とよばれるものも実際に体験しないと再現できない部分もめんどうです。


 めんどくさいけど子供たちのために頑張ります。

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