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こどもだけのくに  作者: 桜江李彩子
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一日目

これは私の日記なので変な部分があると思います。基本こんな感じで書きます。

だって私の日記だから。

私しか読まないから。


もし、私以外が読んでるなら背後を見ないことだね。

狙いが外れたら痛みが余計酷くなるらしいから。

 日記というものの書き出しが分からないので悩んだ結果こうなりました。

 だぶん、というか絶対他の奴には見せないし見させないけどいつか見返すかもしれない自分のためにその日のことをこと細かく書くことにしました。

 文章をというか文字を書くのに慣れてないから後で見返した時に自分で自分が嫌になるかもなと思いながら書いてます。


 初めに私が何者なのかということを明確に記しておこうと思います。

 私は、ヒトでも精霊でもカミでもありません。

 何かの頂点に立つ者ではありません。

 だから、傲慢になってはいけません。


 どの時間軸、どの世界線にも必ず存在する概念がいくつかあります。


 私はその中の一つです。

 私は概念の擬人化した存在です。


 ここまで書けばあとは何となく察してくれると思うので早速、今日のことを書きたいと思います。


 今日、私に初めて正式な眷属ができました。

 しかも、五人。

 年齢も種族も違うのでこれから仲良くやっていけるのか少し心配です。

 でも、共通点が一つだけあります。

 みんな、成長途中の生物です。

 つまり、みんなこどもです。

 成長途中のまま眷属になる(しゅっせ)したということです。そういうことは初めてです。


 五人はもうしなないからだとおいないからだに戸惑っているようです。

 あと、傷がなくなっていることにとても動揺してました。

 やっぱり傷がない方が綺麗です。


 貢ぎ物には、子供用の服がないので今日のお告げの際に注文しようと思います。

 好みがわからないのでとにかくいっぱい欲しいです。


 私には性別がないからすっかり忘れていたけど男の子が三人、女の子が二人。

 二番目に来た男の子と四番目に来た女の子は、同じ母体から同時に生まれた双子というものです。

 けど、二人は生きている間にあったことがありません。


 せっかくなのでのそれぞれのことをちょっと書いておこうと思います。


 一番目の子は男の子です。空気がトゲトゲしています。雲の肌に薄い桃色の髪がよく似合ってます。髪を見ていると春に咲く花を思い出します。

 二番目の子も男の子です。シロップの髪は影の肌と相性が良くて私は好きです。でも、目がギョロっとしていて怖いです。それなのに誰かが近づくと酷く震えて怯えます。

 三番目の子は女の子です。長いクリームの髪を三つ編みにしています。結んであるのに膝裏まであります。長いです。髪を解くとどうなるのか見てみたいです。口をギュッと結んで他の子を薄い水色の瞳で見ていました。少し焦げ臭い匂いがしてました。

 四番目の子も女の子です。豆腐の髪を三つ編みしてます。長さは胸ぐらいです。頭に二つおわんのような飾りをつけてました。可愛いです。よく似合ってます。それから先に来た男の子を遠目に見てました。なにか思うことがあったのかなと思いました。

 五番目の子は男の子です。輝く金髪を持ってます。丸々で大きい茶色い瞳が可愛らしいです。一番小さい子です。大人しくて優しそうな子です。


 そろそろ書きたいことがなくなったので今日の分の日記を終わりにしたいと思います。


 明日書くことを忘れないように頑張ります。

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