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異世界でCamp  作者: ぽぷねこ
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8-4

 ♢♢♢8-4

 今日は発表会です。ガオー夫妻、ケンエ夫妻、シンコウ夫妻、エンマ夫妻、とみんな集まっています。

 シロさんがみんなにお茶とお菓子を持ってきて、それをつまみながらみなさん雑談中です。その間、ミーアさんたちは、布を被せた作品を並べています。

 一斉に布が外されました。みなさん中々の力作です。若干一名稚拙な絵がありますが、みんな事情を知っているので納得の作品だと思います。

 すすり泣きの声が聞こえたので見ると、ダツエさんが泣いています。多分娘さんの作品を見て感極まったのだろうと思います。

 その作品は両親の似顔絵で、俺にも読める字で、お父さんお母さんありがとう、と書いてあった。

 他の作品も素晴らしいです。ミーアさんはシロさんの働いている姿を描いたもので、色鉛筆の淡い色が、シロさんのホンワカとした雰囲気を出していて素晴らしいと思います。

 ミニドリオさんは、みんなが自転車を練習している風景を描いたもので、難しいテーマの割に、乗っている人に「頑張れ」と、声援をおくる声が聞こえそうなほどの力作です。

 サキリさんのは、俺にしかわからない、昔出会った神社の風景画です。もう20年も経つのに、描けているだけで驚きです。それだけ当時のことに思い入れがあるのでしょうか。

 みんな甲乙付けがたい素晴らしい作品です。で、結果発表です。

 クロバさんが3票で他の3人が2票。だってしょうがないですよね。ダツエさんを泣かせるほど感動させたんですから……。


 ガオーさんが将棋をやろうと言い出して、エンマさんと指すことになった。

 俺も興味があったので二人の対決を見物することにした。

 エンマさんの将棋は基本を学んだ指し方で、ガオーさんは文字通り我流だ。勝敗は終始エンマさんのペースで、終わってみればエンマさんの圧勝。格が違うといった感じだ。そのへんのところをエンマさんに尋ねると、将棋を教えてくれる人がいて、その人といつも指しているそうだ。その人は生前プロの棋士で大山という名前だそうだ。


 対局が終わったのをきっかけに昼食にすることになった。昼食はカレー、ミーアさんの得意な料理の一つだ。俺も感心するほど美味しい。みな腹一杯食って、満足して帰った。

 その後、俺は最近少し悩んでいることがあって、ガオーさんに相談することにした。

「ガオーさん、ちょっと外へ出ませんか」

「おう、なんかようか」

「うん、ちょっと…」俺は言いにくそうにしていると、わかった、外へでようと言って、先に出て行った。俺は黙って後を付いて行った。

 ガオーさんが川のほとりまで来ると、振り向き尋ねた。

「どうかしたのか」

 俺はなおも言いにくそうにしながら「うん、気のせいだと思うんだけれど……、そのう……、最近、ミーアさん冷たいような気がして……」

 するとガオーさんは、俺を見ながら顔を真っ赤にして……。(やばい怒られる)そう思ったら、背中をバンバン叩き、よくやったと泣き出した。

 はあ?、なにが?、全くわからない俺に、ガオーさんは「おめでただ」と、呟いた。

 何がおめでたいんだ?、俺がポカンとしていると、ガオーさんが、「出来たんだよ。赤ちゃん」そう言って、また俺の背中を叩いた。

「……、えーー!!。それ、ほ…本当か?。どうしよう。ねえ、どうしよう」俺は、ガオーさんにしがみついて、何度も肩を揺さぶった。


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