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異世界でCamp  作者: ぽぷねこ
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第6章 異世界でConstruction

 第6章 異世界でConstruction

 突然プーさんが入って来た。

(クマが出たあーー!!)危うく叫びそうになった。そんな俺に、前作の改良バージョンの製品が出来た、と持って来てくれた。

 俺は手に取り確認する。ファスナーが付いている。それも、安価なものと違って、しっかりしている。開閉がスムーズだし、持った時の感触もいい。良い出来だと思う。色もカラフルになっている。そうだ、何の皮だけ?。

「なあ、この財布に使っている皮って何んだ」

「それですか、ケロットネズミの皮です」

(ケロットネズミ?……、知らなかった事にしよう)こんなの、あちらの世界で言えるわけがない。知らないで通そう。

「色はどうやったの?」

「色ですか。ケロットネズミってのは、赤いのや青いのや色々いるんです」

(そうなのか。凄いな。この深みのある色合いはいい、うん、いい、凄くいい)これだと、いろんなものに使えそうだ。例えば、革ジャンとか靴なんかもいいかも。

「いい物だと思う。取り敢えず全部貰うよ」

 俺がコインを出そうとすると、後方にいた人たちが照れ笑いしながら、5人が前に出て来た。プーさんが、

「こいつらと一緒に作ったんだ。それでそのう……」言いにくそうにモジモジしている。

「ああ、ちょっと待ってて」俺は奥に行って、人数分のファイルを持って来た。それと、みんなには500円コイン2枚渡した。

「決まったらまた来ます」と、言ってプーさんたちは去って行った。

「俺、早くビール飲みてー」

「母ちゃん、ケーキ食べたいってうるさくてな」

 遠くから、弾む声が聞こえてくる。うん、いい傾向だ。こちらも何だか楽しい気分になる。

 その後に、5人来て、こういうものを作ったんで見て欲しいと言ってきた。

 テーブルや椅子で、デカイ。取り敢えず確認する。

 物はいい。隅々まで確認したが、接続部に隙間がなし、面も綺麗にとれている。細部まで磨き込んでいて、触ってみるとしっくりくる。塗料は使ってないようだが、木目がいい雰囲気を出している。

(これどーやって持って行こうか)

「うー……ん」考えていると、みんなが不安そうな顔をして、どうでしょう、と聞いてきた。

 出来は素晴らしいと思う。だが、デカイし、こちらではこれでもいいかもしれないが、あっちの世界で、売れるかと考えると不安になる。まあ、頑張ってくれてたんだから、全員に500円コイン2枚とファイルを渡した。

 みんなが笑顔で去って行く。時折聞こえる笑い声は、ここへ来た頃は無かったものだ。そう、その幸せそうな笑い声を、俺は来た時から聞きたかったものだ。この村は変わりつつあると思う。働いて得た金で、欲しいものを買う。食べたいものを食べる。それが一番だって事を知って欲しいと思う。

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