第5章 異世界でAmusement
第5章 異世界でAmusement
「クロバちゃんおいで」
何だろう、と不思議そうな顔をして、クロバちゃんが俺の方へ来る。そこでサプライズ。アイテムボックスから、大きなクマのぬいぐるみを出して渡す。驚きながらもありがとうと言って、自分より大きいぬいぐるみをヨチヨチ歩きしながら、自分の部屋に持って行く。
最近クロバちゃん見ているとホッコリした気分になる。クロバちゃん可愛いなあ~、と顔の筋肉が緩む。最初は女狐にまんまと騙されたと思っていたが、今はそれでもいいかなと思っている……。
ミーアさんにもプレゼント。
渡したのはジグソーパズル。何だろうという顔をしていたので、あとで説明することにした。
朝、目覚めると、ミーアさんが珍しく横でまだ寝ていた。
起こさないように、そっと、ベットを下り、デーブルを見ると、ジグソーパズルがほとんど出来ていた。夢中で楽しんだんだろう、想像するとこちらも楽しくなる。自然とほころんだ笑顔のまま居間へ行くと、珍しく熊の…、じゃなかった、猫のプーさんがいた。(どう見ても、熊なんですが)
プーさんが俺を見つけると早速話しかけてきた。
俺が近ずくと、袋から何やら取り出して、テーブルに並べる。それらを手に取って見ると、革製品の小物入れのようだ。隅々まで確認する。地味だがよく出来てると思うし、手触りもいい。
プーさんがどうだろうと聞いてきたので、良いものだと思うが、小物入れならファスナーやボタンがあったほうがいいと言って、俺の持っている財布を見せた。
プーさんは、手に取り確認して、凄い凄いと興奮していた。そしてこれ貸してくれないかと聞いてきたので、不要だからあげるよと言ったら大喜びで、早速帰って、研究だといった。
(そうだよ、これこれ、俺は生き生きとした目を見たかったんだ)更にやる気を出してもらおうと、俺は今日持ってきた商品を500円コイン4枚で買い取ると言って、コイン4枚渡すと、今度はもぞもぞし出した。はて?どうしたのかなと様子見していると、
「うちの母ちゃんがさ、ケーキが食べたいというし、子供ももしつこくってさ」と、モジモジする。
なんだ、そう言うことか……。え!、子供いたの、びっくりして尋ねる。
「タンポポとスミレと言うんだ。いつも一緒にいるからわかるだろ」照れながら、親バカを披露し出したので、商品リストを出して、トイレに退散した。
(あの野良猫、実は野良熊だったのか)
トイレから出るとまだ考えているみたいなので、台所へ向かう。いつのまにか、ミーアさんも来ていて、おにぎりを作っていた。
クロバちゃんのおにぎりは相変わらずで、当分の間、俺の胃袋はクロバちゃんのおにぎりでいっぱいになりそうだ。
朝食が終わり居間へ行くと、プーさんがお願いしてきた。ケーキにチョコレートや駄菓子、ビールに刺し身、焼き鳥、500円コイン2枚分購入した。
俺がアイテムボックスから取り出し渡すとニコニコしていた。
あっと!忘れていた。ついでに以前約束していたハチミツの瓶を渡す。プーさんは戸惑った変顔をしていたが、取り敢えず喜んで受け取ってくれた。
それを見ていた、ガオーさんが、いいなぁ、俺も飲みたいなぁ、焼き鳥食いたいなぁ、と羨ましがっていたが、俺は言ってやった。
『働かざる者食うべからず』




