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ダツエさんからの宝石を、例の店で鑑定してもらう。その間、椅子に座って、ボーッとしていた。
あっ!、そういえばいつも会う男の人、さすがに今日も会うってことないよね、なんて考えていると、おきまりの展開に……。
車が止まり店に入ってくる男、例の男だ。手に持っているものは……、あれ?、いつものインパクトのある物じゃない、何か太鼓のバチのようなものを持っている。テーブルに置いたそれは、鎖で繋がれていた。なんだ、ヌンチャクか。今時それはないでしょう、そんな物を買う人は相当なマニアックだな。
例により俺の鑑定を中断して、男の持ち込んだヌンチャクを念入りに見る。こうやって見てるとTVの〇〇鑑定団に出てくる人みたいに見えるんだけどな。どう見てもインチキくさいんだよね。
鑑定し終わった店主は一言「200万で買い取るよ」と、上目遣いに言った。
え!、今までにないほどのインパクトだ。男が去った後、俺は店主に詰め寄り尋ねた。
「どうして、そんなに高いんですか」
「ああこれかい、昔の大スターのサイン入りなんだよ」と、見せてくれた。
そこには『ブルー3』と、下手くそなカタカナで書かれていた。
「店主これ日本語ですよ」
「そうだよ、たまには違う国の文字で書くこともあるだろう」
(それ、どうやって鑑定したの?どう見てもバッタもんでしょう。この店主すごく不安なんですが)と考えていると、こちらも終わったようだ。
本物のダイヤモンドだそうで、1000万で買い取ってくれた。俺は嬉しいが、せめて間違いでないよう祈りつつ店を出た。
さあ買うぞ、あの女狐にすっからかんにされちまったので、片っ端から買い占める。各店に入るたびに「おっ神が来た」とか言われる。はて、俺何かした?。そう思い、何時も行くコロッケ屋さんのおばちゃんに聞いて見た。
「おばちゃん、俺なんか、どの店でも、神とか言われているけど、何かしたか?」
おばちゃんが、あらまあと笑う。
「知っているでしょ、最近できた大型ショッピングセンター。その影響で客足が遠のいてね、寂れる一方でさ、お店閉めようかなとか言う人もいたわけよ、それがさ、あんた何時もたくさん買うでしょ、それでどうにかこうにかやっていたんだけど、いつもあんたが来ると売り切れになるもんだから、人気があるとかきっとうまいとか、口コミで広がってね、客足が戻って来たのよ。そしたらさあ、食べ物屋以外の店も客が来るようになったのよ。それでね、あの人は神様だって言うようになったのよ」
知らなかった。俺、いつのまにか商店街の神になっていた。
買い物が終わり、アパートへ通販で購入した品物を取るついでに、またメモした賞品をポチッとする。
賞品はほとんど女性ものの衣類です。さすがにこればかりは店で買う勇気はないので、ネット通販でポチッとしています。今回はダツエさんの下着もお願いされたので、購入する。サイズは……さすが女狐デカイ、これとこれかまたエロいやつだな、と想像したら鼻血が出そうになった。いかんいかんまた女狐の術中にはまるところだった。頭を振り邪念を飛ばし気を取り直す。あとはクロバちゃんとミーアさんに喜びそうなものを検索してポチッとして、帰ることにした。




