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異世界でCamp  作者: ぽぷねこ
21/46

4-2

 ♢♢♢4-2

 何の音だろう?そっとファスナーを開け、外を覗くと、雨が降っていた。

 こちらへ来て初めての雨、今日はあちらへ行くのを止めて、ここでのんびりしよう。

 しかし、昨日のことを考えると腹が立つ。あの意味深な言い方をした女狐に、いっぱい食わされたと思うと自分が恥ずかしい。それでも俺は、ちょびっとだが期待はしていたんだ。それが夜には木っ端微塵に砕け散ってしまった。

 まんまと引っ掛った俺の助平心に一発殴りたい。


 俺は露天風呂が大のお気に入りで、夜はいつも露天風呂に入り、夜空や夜景を見るのが密かな楽しみとなっている。

(そればかりじゃ無いのだが……)

 そっとミーアさんが俺の左側に入ってくる。最近は注意しているせいか、気配がわかるようになった。

 月明かりに浮かび上がる肢体は、本当に美しいと思う。まだ、シロさんのような大人のエロさは無いが、二人を見れば1+1ぐらいにわかりきった答えが出るだろう、将来が非常に楽しみだ。

 ザブンと俺の想像?妄想?を打ち破る音がした。音の正体を探すとクロバちゃんだ。こういう露天風呂が珍しいのか、はしゃぎ回っている。まるで子供だな……、いや、目の前にいるのは本当の子供だ。

 月明かりに浮かぶクロバちゃんの肢体は、ちょびっとはあった期待というふた文字が粉々に砕け散ってしまうほど、子供こどもしていた。

 スリーサイズは±2cmで収まりそうなほど寸胴だし、あの身長だ。もし、クロバちゃんを挟んでミーアさんと一緒に歩いていたら、向こうから来るおばちゃんに「あら、お若いお母さんだこと。この子幾つかしら」そんな会話が自然と成り立つレベルだ。

 うーーん、悔しい。あの女狐め、絶対仕返ししてやるぞ!!


 ひとつ伸びをして起き上がり、居間の方へ行く。相変わらず暇そうにしているガオーさんがいる。雨だというのに、わざわざ来る必要があるのだろうか。

 何かする事ないのと聞くと、無いと即答する。さらに踏み込んで、仕事とか趣味は無いのかと聞くと、無いと返事。さらにしつこく、アレしたいとかコレしたいとか少しは考え無いの?

「……」

 しばし考えてから「焼き鳥が食べたい」

(死ね!、聞いた俺がバカだった)

 ここの人たちはみんなこうなのだろうか、他人事ながら心配になる。


 台所の方へ行くと、ミーアさんとシロさんが、お揃いのシュシュでポニーテールをしている姿が目に入った。草原を楽しそうに走っている母馬と子馬を想像してホッコリする。

 俺を見つけたミーアさんが、おにぎり食べると聞いてきたので、ありがとうと返事すると、いびつなおにぎりセットを渡された。

 えっ!、と驚きよく見ると、ミーアさんの奥の方に手が見え隠れしている。クロバちゃんだろう。身長が低いので、台の上に乗っているようだが、低くて体が見えない。それに手が小さいのでうまく握れないようだ。それでも一生懸命作ってくれているのだから、美味しくいただくことにしよう。


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