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異世界でCamp  作者: ぽぷねこ
2/46

1-1

 ♢♢♢1-1

 今日の荷物は先週の倍、食材に至ってはさらに倍。どっかで聞いたようなセリフを思い浮かべながら出発する。

 先週と同じ所で設営。

 見渡して見たが、先週いた子供達はいない。それはそうだろう、毎週同じ所でキャンプするはずないだろうしね。

 それじゃ、幕内に設置した椅子に座り、コンビニで買ったビール、本日一本目をカシャっとした。

 ゴクゴクゴク、やっぱ青空のもとで飲むビールは最高!、幕内だけど。

 つまみはポテチ、つまんで口へって時に、視界に入った例の二人。

 いつ現れたのだろう、すげーガン見している。

 いちよう食べる?と袋を差し出すと、袋ごと取られた。例によって、クンクン匂いを嗅いで、恐る恐る一枚を食べる。その後はバリバリボリボリ食べて完食。から袋を渡された。

「美味しかった?」と、尋ねると、コクリと頷く。

「昼はカレー作るけど食べる?」と、二人を見ると、もう答えがわかるほど、尻尾がブルンブルンしている。

「いっぱい作って置くから昼おいで」と、二人に言うと、二人は手を繋いで去って言った。

 可愛いなあ、双子かなぁ?。あ!、あの美人のお姉さん、連れておいでと言えばよかった。くー、残念。

 時計を見ると8時30分、昼飯を作るにはまだ早い。取り敢えず、クーラーボックスから本日2本目のカシャ。今日はいっぱい持ってきたから、余裕のよっちゃんだ。少々ペース早くても無くなることはないだろう。

 つまみのポテチ…、全部食われたっけ。しょうがない、柿ピーでも摘むとするか、とポケットから袋を取り出す。

 そうそう読みかけの本も持って来たはず、ポケットを探り取り出す。

 内容は、高校生ナンバーワンで、プロ注目の左腕投手が肘を痛め野球を断念する。失意の中、友達に誘われピアノを弾いたら天才ピアニストと騒がれるようになるのだが、左手の指が動かない病気になりピアノをやめる。その後、右手で絵を描いていたら、ピカソの再来と言われるようになり画家を目指す。絵を毎日描いているうちに絵が上手くなり、斬新なタッチと騒がれた絵が、平凡な絵になりスランプに落ちる。

 そこまで読んだのだが、その続きが気になる。ビールを飲みながら続きを読むことにした。

 時計を見たら11時を回っていた。読書を中止して、そろそろご飯の支度をしようと動き出す。

 今日は大きめの飯盒を持ってきた。幕の外でバーナーをセットして、取り敢えず4合炊こう。

 鍋も大きいのを持ってきた。これならカレー粉一箱はいける。今日は子供用の甘口カレー、間違えたわけじゃないよ。具材もたっぷり持ってきた。いつもの手順で煮込む。おっと今日はチャツネ持ってきた。忘れずに入れよう。

 さてと手が空いたなあ、てことで本日3本目のカシャ。

 ちびちび飲みながら、読んでた小説のことを思い出す。

 主人公はこの後どうなるのだろう。思いつきで書いているのか先が読めない。とうとう手詰まりになったかと思うと、強引に話を持っていく、必死に話を進めようとしているようだ。その必死さがかえって笑いを誘い、声に出して笑った。先週読んだギャグ小説より数十倍笑ったような気がする。

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