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朝、目覚めて起き上がろうとすると、ミーアさんが
「おはよう」綺麗な声で挨拶する。
「あ、おはよ……」俺はびっくりて起き上がる。
当然スッポンポンで、慌てて毛布を抱き寄せると、可愛いい笑顔をこちらに向けて、
「下着出してあります。早く起きてください」そう言って、寝室を出て行った。
(何があった……??)
起きて居間の方へ行くと、ガオー夫妻も来ていた。
俺を見つけたガオーさんが
「おう、交尾はよかったか」笑顔で挨拶?する。
(この狸親父、一度死ね)と、喚きかったが実際は、俺もミーアさんも顔を赤くして、俯くだけだった。
意外にも逆襲したのはミーアさんだ。
「お父さんは朝ご飯要らないそうですから、私たちで食べましょう」
「それじゃ、俺がとっておきのを作ろう。3人前でいいな」俺もミーアさんに付き合う。
「あれー、可笑しいな。ここに4人いるんですけど」ガオーさん、ちょっと焦る。
「お父さん、要らないって言ったよね」陽気で笑顔のミーアさん。
その時『ざ・どげざ』
「悪かった、俺が悪かった。今後このような事はいっさい致しません。どうかお許しください」それは見事な土下座だった。おそらくいつもしているんだろうと思われるほどの、無駄のない土下座だった。
俺が台所へ行くと、ミーアさんもついて来た。
「何か手伝える事あります」ミーアさんどうした?。
「そうだな。そこにある大きめの皿出してくれるかな」
「大きな皿ですよね」ミーアさんおかしいですよ。
「まだ、手伝える事ありますか」ミーアさん熱あるんじゃないですか。
「それじゃ、茶碗も出してくれる」
「お茶碗?」ミーアさん病気ですか?
「大きな皿の隣ですよ」
「あ、あった!。」ミーアさん絶対病気ですよね。
準備ができ、居間の方へ持っていく。
「おせーぞ、お腹と背中がくっつきそうだ」ガオーさん、反省の色無いですよ。
「これ何だ。卵か?、美味いんか?。この細長いのは何だ、ウンコか?、この草は何だ?」ガオーさん、ウザい。あと、飯食う時にウンコはないだろう。馬鹿ですか、馬鹿ですよね。
「卵には、このソース、醤油、がいいと思います」と、俺は、瓶を手に持って説明した。
「この細長いのは、粗挽きソーセージと言って、挽肉と塩や香辛料を使って調味して、袋状のものに詰め込んだものです。美味しいですよ」
続けて
「この野菜は、キャベツと言います。ここに何種類かあるドレッシングを試してみて下さい」俺は実際にソースと和風のドレッシングをかける。
「いやー、美味かった、美味かった。こんなに美味い朝食食ったの初めてだ」ガオーさんは上機嫌だ。
「特にあれ、なんて言ったか?、ウンコみたいなやつ、あれは絶品だった」
あんた、ウンコ食うの好きなのか。ど変態の狸親父め。
変態狸親父は置いといて、シロさんもミーアさんも美味しいと言って、なかなかの好評だった。
ミーアさんは食器をかたずけるね、と言って、重ねて台所へ持って行った。
俺はそれを見送ってから、シロさんに聞いてみた。
「あのー、今朝からミーアさんおかしいんですが?」
「そうお、いつもと一緒じゃない」とぼけた顔のシロさん。
「からかわないで下さいよ」
「ミーア、いいことあったんじゃない?」今度は含みのある笑いを浮かべる。
「へっ、いいこと?」俺は眉間にしわ寄せ考え込んだ。
「交尾しただろうが」ガオーさんが、見かねて言った。
それを受け取って、シロさんが教えてくれた。
「生娘は、異性の前では声を出してはいけないの。声を出していいのは、交尾を経験した人だけ、つまり既婚者ってことね。だから男性は、声を出さない女性にプロポーズするのよ」
「俺はてっきりお前はこれかと思ったぜ」と、ガオーさんが、オカマのポーズをとる。
「ふっ、ふざけないで下いよ」俺は焦り気味になる。
「そうか、お前以前プーさんに、キッスしようとしたじゃないか」
(あれは、お前が仕組んだことだろうが……)
ミーアさんがこちらに来たので、この話は中止となった。
ミーアさんが
「何面白いこと話しているの、教えて、ねえ教えて」と、しつこく聞いて来たが、とぼけることにした……。




