表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でCamp  作者: ぽぷねこ
12/46

2-3

 ♢♢♢2-3

 俺が親戚や友人を探しましょうかと尋ねると、奥さんは軽く首を左右に振り「私はここでおじいさんと一緒に生きて、一緒の墓に入ろうと思うの」

 奥さんは幸せそうな笑顔をこちらに向ける。

 俺は「そうですか」と、それ以上は言わないことにした。

 シロさんは俺のところへ来て「あんた、いいとこあるね。顔に似合わず」と褒めてくれた。あれ?それ褒め言葉……。

 ミーアさんは僕の左肩に頭を載せ、ジッポが僕の下半身をバンバンやってる。痛いのでできればやめて欲しいのだが……。


 女性陣のためにスイーツを出してみた。

 初めて見る食べ物におそるおそる手が出るが、それも時間の問題だった。パクリとやった途端みんなの目の色が変わった。やはりスイーツは異世界でも次元?、空間?、を超えて女性には人気の食べ物だ。カレー以上に大好評です。

 当然というかやはりというか、二匹のノラ猫も手を出し食べまくる。

 男衆の方から呼び声がしたので振り向くと、ガオーさんが「ビール頼む。あと焼き鳥、俺はいいのだが、刺身も頼む」

(誰がガオーさんの意見聞いてる。他の人の意見を優先しろ。一応ガオーさんもこちら側の関係者だぞ)


 暗くなったところでお開きとなった。

 結局ビール150本、日本酒5升が空になっり、焼き鳥は500本、刺身の盛り合わせ10皿と気持ちいいくらいに完食された。

 俺のツマミがないよ、後でまた買いに行こう。

 さて、後片付けは明日にしよう。今日は疲れたので露天風呂にお湯を張り、タオルと下着を取ろうとしたら、パンティーが……。あれ、どうしてと横の引き出しを開けると空っぽ。俺の下着の上にミーアさんを全部入れたようだ。

 慌ててミーアさんを呼ぶ。

「ここは俺の下着を入れるところ、ミーアさんはこっちの方に入れてね」と、教える。一緒はいやじゃないけど、変な性に目覚めたら大変だ。

 さてと、風呂に入りまか。

 俺が作った露天風呂、なかなかのものだ。

 夜空を見上げると気持ちが和む。

 遠くの方に光が瞬いていて、結構大きな街に見える。いつか行ってみたいなと、思っていたら、いつのまにかミーアさんが隣にいる。

(ミーアさんそういうのやめてくれる。心臓に悪いから)


 風呂から上がり体を拭いていると、ミーアさんも隣に来て体を拭きだした。こういう大胆さは俺には理解できなくて、心臓がドキドキする。人間と猫人との感性の違いって言えばそれまでだけど、当分慣れそうにもない。

 居間で椅子座っていると、当然というか必然というか隣にはミーアが座る。無地だが可愛らしいパジャマに、風呂上がりのいい匂いがする。やばい、ドキドキして来た。アイスでも食ってクールダウンしよう。

 カップのバニラアイスをアイテムボックスから取り出し、食べる。ミーアさんの視線が俺の口とカップを行ったり来たりしている。

「食べてみる」と、聞いてみるとコクリと頷く。

 テーブルに置いたカップをジーっと見つめてから少しスプーンに取り、口に入れる。

 バシバシバシ、音が出るほど背中に当たっているんですけど。ミーアさんマジやめて、なんだか嬉しい気持ちが湧いてくるようになったんですけど……。


 歯磨きタイムです。

「ミーアさん、これ、このピンク色のカップがミーアさんのですよ」と、置いてあるカップを指差し念を押す。コクリと頷くミーアさんの頭をポンポンしてから、歯を磨く。ミーアさんも倣らう。

 歯磨きを終えてそれじゃ寝ますか、今日はいろいろあって疲れました。

 ミーアさんは初めてのベットで少し興奮気味かと思っていたら、丸くなって寝息をたてる。逆にこっちはいろいろ考えて寝付けない。今後どうすればいいのか考えてしまう。今の仕事だって、続けるわけにはいかないだろう。すると辞めるか、じゃあその後どうするのと考えると答えが出ない。こちらの世界で生活するのだから、こちらで仕事すればいいかと言われれば、不慣れなところでそうそううまい仕事が見つかるとも思えない。それにあちらの世界のアパートの部屋は、俺には必要だ。あれがなくなるとあちらの世界との絆がなくなりそうで不安だ。アパート代に税金は支払おう、あちらに籍を置くのは必要だ。それじゃお金稼がないとな。仕事…、仕事か……。


 外で人々の声がして目覚めた俺は、隣にミーアさんが寝ていないのを確認して起きた。

 居間の方へ行くと、出口にガオー夫妻がいて何やらしていた。近ずいて朝の挨拶をすると「おせーぞ」と、言いながらも誰かと応対している。

 何だろうと気にしていると、段ボール箱を渡された。中身を確認すると、いくつもの袋が入っていて、中身は砂金だった。

「これは?」と、問いただそうとすると、ガオーさんが「取って置きな、村のしきたりだ」

 納得はしたが、これはかなりの額になる。あとでそれなりのお礼をしよう。

 サンダルを履いて外に出ると、長老の奥さんがいた。

「上手くなりそうですか」と、声を掛ける。

 奥さんは弥勒菩薩のような穏やかな笑顔をみせて

「いつかよしこちゃんを見返してやるの」と、お辞儀した。

「それじゃ上手くなったら見せて下さい」と、別れの挨拶をした。

 入れ替わりにプーさんが来て、

「昨日はありがとう。あの刺身とかいう食べ物絶品だった」とご満悦。

「あのう、ピンク色のやつ美味しかったでしょう」と意気込む。

「ああ、あれは最高だ」

「やっぱり、プーさんは絶対サーモンが大好きだと思って、

 多めにしてもらったんですよ」

「そ、そうか」僕のテンションにプーさん引き気味。

「ハチミツ好きですか?、好きですよねー」更にテンション上げる。

「ああ、甘い物は嫌いではないよ」プーさん更に引き気味。

「今度ハチミツ持って来ますから期待して下さい」

(プーさんにはお世話になったから、恩返ししなくちゃね。そうだ秋になったらいっぱいドングリ拾って来よう、うん、そうしよう)一人納得していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ