出会い
こんにちはオッさんです。
初めて投稿するので至らない点があると思うのでご指摘お願いします。後リアル事情で更新が遅いです。
森の中で完全武装した兵士達が馬で進んでいた。
まるで戦争をするかの様に緊張感を漂わせて。
そしてその中でも異彩を放っている少女がいた歳は15〜17ほどだろうか黄金の髪に白雪の様な裸そして透き通る大空の色をした美しい蒼色の瞳その全てが神から祝福されたかの様に黄金律を保ちまだ幼さを残しているがその顔立ちは傾国の美女
それだけ見ればこの場には似つかわしくなく何方かと言えばドレスなどを着て宮廷で煌びやかな生活をしていても可笑しくないがそれを少女の風格が否定していた。
自分は守られる存在では無い自分は戦えるのだとそれを証明する様に着ている鎧は少女に似つかわしく無い無骨で只々無骨な鎧を着ていた芸術性など無く神話で語られる戦乙女の様な可憐な物でもない主人を護るため堅牢に堅実に実用的にただ護る為だけを追求して作られた鎧だった。そして両腰に付けてる武器は女子供などの力の弱い者に好まれるレイピアや短剣などでは無くこちらも装飾品も芸術性も無い無骨で斬ることに主眼を置かれた剣だった。
その立姿は正に歴戦の兵士だった。そして周りにいる兵士も少女に見劣りしない風格を漂わせているその姿は精鋭だと一目で分かる。
「アリステル様もう直ぐ例の場所に」
そう少女に言うのは魔導師風の格好をして馬に跨りながら片手に戦杖を持つ優男
「分かってるわ」
そうアリステルと呼ばれた少女は声の方を向かずに答えた。すると横からから衝撃が少女に掛かる。
「ガハハハ、アリステル様は緊張してらっしゃるか!」
そう言い大剣を担いだ大男はアリステルの肩を叩きながら話しかけて来た。
「ガイアス貴様アリステル様に敬意を払わんか敬意を!」
それに注意をするのは先ほどアリステルに話しかけた優男だった。
「なんだウルテラ俺はアリステル様にちゃんと敬意は払っているだろう」
「何処がだアリステル様でなければ首が飛ぶぞ馬鹿者」
「なんだと石頭野郎文句あんのか」
そう言い大男のガイアスと優男のウルテラが口喧嘩を始める。だが誰も止めない中には囃し立てる者までいる。
それはこの口喧嘩は止める必要が無いのだからだ。そもそもこの二人は仲が悪く無い何方かと言えばいい方だこれは一種のじゃれ合い戦いの前に友の緊張をほぐす為の儀式の様なものだ。
そして程なくして口喧嘩が収まった所でアリステルはウルテラに話しかけた。
「本当にいるの化け物とやらは?」
「化け物かどうかは兎も角数多くの傭兵を殺した存在は確実にいるかと」
「確か白い毛を持つ化け物だったわね」
「えぇ生き残りの傭兵が死ぬ間際に行った言葉を信じればその筈です」
そうウルテラが言うとアリステルはそうと一言言うと前を向く。
暫く沈黙が続いた後ウルテラが口を開いた。
「…目的の場所に着いた様です」
そこにはおびただしい数の人の死骸が無造作に置かれていた。ある者は首を落とされまたある者は上半身と下半身が斬られまたある者は胸が刺されていた。そんな死骸が数えるのも面倒なほどにこれには流石のアリステル及び周りの兵士達は死骸から漂う死臭にその凄惨さに顔をしかめた。
「こりゃあ酷いですな」
そうガイアスは顔をしかめながら言う。
「そうだな」
それに同調する様にウルテラが賛同の声を上げると何かに気づいた様に前に進む。
「アリステル様あそこに何者かがいます」
そうウルテラは死骸の真ん中の方に指を指す。その方向を見れば確かにいた
真ん中の木の幹に小さな人影が大きさ的に子供だろう
(何故子供がこんなところに?)
アリステルはそう疑問に持つがその疑問は直ぐに無くなる。その子供の持つ明らかに子供の身長を超えている大太刀により。武器を持ってる事で兵士達は警戒しつつも近く。それにより遠くてわからなかった子供の容姿と性別が分かった歳は7〜8歳ぐらいの少女で容姿は真っ白な髪に真っ赤な血の様に紅い眼をして整った顔をしていた。少女は最初は別の方角を向いいたが音で気づいたのかこちらに顔を向け何もすることなくじっと無表情でこちらを見ていた。そんな少女にアリステルは声を掛けた。
「こんな所で何してるの?」
少女は少女は暫く見つめるとこう言った
「……くらしてる」
兵士達は顔に出さないが内心動揺した。まさかこの惨事を作ったのがこの愛らしい少女なのかと
「貴方がこんな事したの?」
そうアリステルが兵士達の心の声を代弁した。それに少女は
「……こんなこと?」
ただ何のことか分からないと言った風に答えた。
それに対しアリステルはさらに質問を重ねた。
「貴方がここにいる人を殺したの?」
暫く沈黙が続いた後に少女が答える
「………うん」
ただ少女は一言アリステルの質問に背定した。
それにより兵士達は最大限に警戒した中には剣に手を掛ける者もいる。
それに対してアリステルは片手を上げ兵士達を落ち着かせた。
そしてアリステルは一つ質問した。
「何故殺したの?」
それに少女は答える
「…いきるため」
その答えは単純で分かりやすい答えだった。
「そうじゃあ最後の質問貴方の名前は何ていうの?」
そうアリステルは質問をした何故この質問をしたのか自分でも分からないそれでも質問しなければならないとアリステルは直感で感じていた。
「………」
それに少女は初めて無言で答えた。
(この子は名前が無いのね)
アリステルはこの少女に不憫に思ったこの少女はこの戦乱の時代にでよく見る戦争孤児なのだろうだから親を知らず名前も知らずにこうして善悪の区別を付けず自分の命を脅かす敵を殺し続けたのだろう少女は感情を感じない無表情なのは感情を教えて貰えなかった親がいなかったからなら自分が教えてあげようかと言う思いが出てきただからだろう。アリステルは気づいたら少女に手を伸ばしこう言っていた。
「私と一緒に来ない?」
少女はキョトンとした顔でアリステルを見た言葉の意味が分からないと言った様にその顔にアリステルは苦笑しながらさらに言った。
「私の所に貴方も来ない?」
そうアリステルが言うと少女はおずおずと手を出してアリステルの手に差し伸べた。
「よろしくね。今日から貴方の名前はエリシャよ」
後の歴史家は語るこの時に歴史が動いたと
当時周辺諸国からの侵略
その時の大陸の最大宗教メリア教の総本山神聖皇国メリアからの破門通告
災害や大飢饉による農民の反乱
先代国王の暗殺
魔獣の大発生
この様々な問題を抱えたガルア王国に即位したのは当時17歳の少女だった。
その名はアリステル・エール・ガルア後の世に救世王と呼ばれた少女だっただがこの時ガルア王国を救ったのはもう1人いた。
後の世にガルアの剣と称えられた少女その名をエリシャと言った。
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