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プロローグ
「あけましておめでとう、梨ちゃん・桃ちゃん」
「あけましておめでとう、おばあちゃん。桃ねぇ4歳になったの」
「そうなの。おっきくなったねぇ。桃ちゃんのピンクのお洋服似合うね。天使みたい」
妹の桃はかわいくて皆にちやほやされて、うらやましかった。
あたしだってピンクの服とかスカートとか着たかった。
...でも、おかあさんは
「梨にも着せてあげたいけど、この子明るい色の服は似合わないのよね」
っていつもいわれる。
だからあたしはせめて性格だけでもと、明るく生きていた。