2011/12/23投稿
作者の自己満足の塊です。
ご注意ください。
「おっ、きっ、てぇえええええん!!!」
部屋に響き渡る叫び声と共に腹部を襲う衝撃。
「ゴハッ・・・!!?」
瞬時に夢の世界から、現実へと引きずり出される。
「おはよー!」
一般的な良識を持った人間ならば、誰もが庇護欲をそそられるであろう、愛らしい笑みを浮かべた彼女が、俺の顔を覗き込んでいた。
「だから毎回おなかに飛び乗って起こすの止めてって言っちょーに」
「かーくんおなかカチカチだからだいじょーぶだよー」
そう言いながら、彼女は小さな体を、俺の腹の上でポンポン跳ねさせる。
その度に、俺の口からはカフカフと息が抜ける。
「ちょ、もっ、やめてっ・・・」
しかし、彼女の悪魔跳躍は止まない。
それどころか、俺の苦しむ姿を見るのが楽しくてしかたないのか、益々勢いを増しているようにも感じる。
これは、俺がなにを言っても止めるどころか、勢いを増すばかりだろうという結論に達した俺は、グッと腹に力を入れて、この猛攻に耐えることにした。
「ふー・・・ちかれたー」
心底満足したような顔をしながら、彼女はのそのそと俺の腹の上から降りる。
「疲れるほどやるかいな普通・・・」
「ところでかーくん、今日はどこいくのー?」
俺のつぶやきは、見事になかったことにされた。
「んー、そうだねー・・・」
実のところ、もう行く場所はほぼ決まっているのだが・・・・・
「チカゲはどこか行きたいところ「いつもんとこ行きたーい!!!」
まさに即答だった。
まぁ、どうせ俺から行く場所を提示しても、結局はまずあそこへ行かない限り、彼女がぐずってどうしようもなくなることは、分かりきっていたのだが。
「そかそか、チカゲは本当にあそこが好きなんだーね」
だからと言って、俺にこの子のわがままを聞く以外の選択肢は、存在していないのだが。
「うんー!れっつごー!」
この笑顔が、俺のなによりも贅沢なごちそうなのだから。
俺は、直前まで見ていた夢の内容などすっかり忘れ去り、チョコレートのように甘い笑顔を向ける彼女に、自分が出来うる限り最大の笑みを返し、仲良く手をつないで歩きだした。
小さな小さな、彼女の歩幅に合わせて。
気分が悪くなられていても、作者は一切の責任を負いません。
それ先に言えよ。
と言われても、そんなことは知りません。