断れないらしい
「それにね、お姉さん僕が返してあげないと地球に帰れないしね。頑張って(ニコニコ)」
と、最後には脅されました(爆)
「…拒否権ないんですね」
「うん(とびきりの笑顔)」
はぁ〜、普通に頑張って生きてきた一般ピープルに対してなんたる仕打ち!この世には神も仏もないの?(いや、目の前にいるけど…)
「大丈夫だって、僕もたまにはのぞいて確認するから」
「本当ですねっ!!本当に本当ですねっっ!?」
「お姉さん、近いっ、顔が怖い」(>_<)
「猫かぶってもダメですよ!今、理不尽押し付けてるの神様ですからねっ!」
ぶーっ、と不貞腐れてる顔をしてるけど目は笑ってるし、この子?本当にどこまで本気なのかしら?
「とにかく、断れないなら使用時の注意事項とか、色々教えてください。使用法間違ってさっき言ってた爆発とか嫌ですから」
「よしよし、いい子だね〜ありがとう。じゃあ説明するからちゃんと聞いて覚えてね」
「さっきも言ったけど、僕の力を全部貸しちゃうとお姉さんが壊れちゃうから、お姉さんが使える創造はちょっとだけだよ。その代わり空間に特化してるからね」
と、ニコニコ顔の創造神様だが
「もうちょっと具体的にお願いします」
と、私
「えーっとね、例えばそっちの世界的に言うと伝説の杖を創造しようとすると、その素材の木の枝を作れる空間と材料くらいかな」(ニコニコ)
………
その時の私の表情は推してしるべし
「いや、役にたたないでしょそれ?何のための力?世界の修復とか言ってたくらいだからもっとチートだと思ったんだけど材料一つと空間ってダメダメじゃない!?」
思わず、力一杯叫んでいた
「だから言ってるじゃない!空間特化にしたって(ニコニコ)つ・ま・り、その木の枝を空間内で修復して、伝説の杖に戻すのが1番の力だよ」
「えっ?」
「物分かり悪いな〜、創造は無理だけど、元は伝説の杖だったものの一部なんだから、伝説の杖になるよう修復すればいいんだってこと」
「なっなるほど〜、それってどれくらい時間がかかるの?ゲームとかの鍛冶屋さんとかだと物によっては何週間(ゲーム時間)もかかるでしょ?空間って鍛冶屋さんが作れるってこと?」
「その元の品の力にもよるけど、お姉さんのいうゲームのレアくらいなら1日じゃないかな?さっき言った伝説の〇〇にも色々あるからね。あとこの場合の空間は鍛冶屋さんで合ってると思うよ」
と、ざっくりすぎる返答。
でも、まあ確かにゲームやラノベの世界でも色んな名前のついた様々なランクの武器や防具、アイテムが存在するんだからそうなるの?
まてまてまて…私って生産職扱い?
世界の修復っていうくらいだから、もうちょっとちゃんと戦うか、逃げ切る力くらいくれない?
修復してる間に襲われたらどうするの?と頭の中に?が並ぶ。
「空間内は干渉できないし、護衛もつけたし、大丈夫だよ。あとは、お姉さんが成長すればいいだけだしね。まぁ、その姿だと本当に逃げられないかもしれないから、おまけで体を若返らせて、言語理解あげるよ。まぁあとは頑張ってね」
ここまで、聞いたところで目の前が真っ白になり
「まだ聞きたいことが山ほどあるんですけど〜!!待って〜」と叫ぶ暇すらなかった…
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