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星屑の聖女  作者: 夜桜 メル
第一章
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第二十話 楽しい船旅



 マーレさんは先に船に戻っていつでも出発できるように準備しておく、と先に船へと戻っていった。

 私とクロアも準備をしてからマーレさんの船のある、街の船着き場に向かう。


 「そういえばステラエーンに船着き場ってあったっけ??」

 「ああ、神殿の地下通路を通って街の裏側に出るんだ」

 「へぇ……あれ、ラン様??」



 地下通路の場所はクロアが知っているので着いていくとそこは礼拝堂だった。

 そしてその礼拝堂にある聖書台のところにラン様が立っていた。



 「2人とも準備は出来ましたか??では参りましょうか」

 「ラン様も一緒に来てくれるんですか??」

 「ええ、もちろんですよ。それに私がいないとあの神殿の扉は開きませんからね」


 そう言って聖書台の下の床にある隠し扉を開けた。

 そこには真っ暗闇と階段が続いてる。

 ラン様はランタンに火を付けて先に階段を下り始めた。


 「リヴィ、足元気を付けてくださいね。」

 「はい。わかりました」


 下り始めは人一人がやっと通れるほど少し窮屈な階段だったが、だんだん広くなっていき階段を下り終わると、青いランプがずらりと並んだ地下水路が現れた。

 5分ほど歩くと、大きな船が停まっている船着き場に着いた。



 「わぁ……、すごい大きな船なんだね。」

 「準備できたか??すぐにでも出発するぞ。」

 

 船員の1人と話していたマーレさんがこちらに気づいて座っていた樽から立ち上がる。

 船に乗るとしばらくして、ゆっくりと船が動き始めた。

 船の先頭部分に行って風景を見る……なんだか同じ景色を見たことがあるような不思議な気持ちになった。


 「ああ……前回と全く一緒の景色だ。懐かしいな」

 「私も何だか懐かしい気がする」

 


 私とクロアと誰かの3人でこの景色を見た気がする。

 するとマーレさんが私達に船内に入るようにと伝えに来てくれた。


 「これから大きく揺れて危ないから船内にいてくれ。お三方、一緒に操舵室に来るか??」

 「いいの??じゃあお邪魔しようかな。」

 「おや、操舵室に誰か入れるのは嫌だといってませんでした??」

 「今回は特別に、ですよ。さ、こっちだお嬢」

 


 マーレさんに手を引かれて操舵室に入る。

 そこにはコンパスや地図が乗ったテーブルとイス、立派な舵の前には海が見渡せるガラスが張られていた。

 ラン様とクロアはテーブルの近くにあった椅子に座った。

 私はマーレさんに舵の前に来るように優しく肩を掴まれ誘導された。



 「マーレさん、海流ってどこら辺にあるんです??」

 「おいおい、さん付けなんてやめてくれよ。それに敬語もだ。もっと気軽く話しかけてくれ」

 「そう??ありがとう……じゃあ、マーレって呼ぶ」

 「そうしてくれ。あと数分で海流のあるポイントに着くはずだ。……そこの手すりに両手でしっかり掴まってろよ??」

 「リヴィ、思っている以上に揺れるからしっかり掴まってろ。マーレ、リヴィに怪我させるなよ。」


 そう言われて舵の前にある手すりに掴まった。

 私の背後に立っていたマーレは私の左右から腕を伸ばし舵を握る。


 「いざとなれば俺が支えるから安心しな。……そろそろ海流に突入するぞ」

 「わかっ……わっ!!」


 結論を言うとすごく揺れた。掴まっているのに足元がフラフラしてしまって私は焦った。

 だが、後ろからは楽しそうな鼻声が聞こえてくる。


 「ははは!!やっぱりこうでなきゃな!!お嬢!!楽しいか!?」

 「た、楽しくない!!こんなに揺れるなんて!!」

 「本当か??ほら、前見て見ろよ」


 物凄い揺れを感じて手すりから目線を離せなかったが、マーレが前を見ろと言ってきたので思い切って前方に目を向ける。

 すると、波が大きくなりその上に船が乗っているらしく……。


 「いい波だな!!落ちるぞー!!」

 「ええええええ!!」


 大きな波を使って船が大きく飛んだ。……飛んでそして空中をしばらく飛んで……落ちた。

 一瞬だけ見えた景色は青い海とその奥に広がる一面銀世界の大陸。初めて見たのにとても懐かしい気持ちになった。

 そう思っているのも束の間、落ちる時の浮遊感にびっくりして目を瞑る……その後は何事もなかったかのように揺れも感じなくなった。


 「よし、もう海流は抜けたぞ。どうだお嬢、楽しかったか??」

 「……ちょっと楽しかったかも」

 「だろ??他のお二人さんはどうだった??」


 後ろにいるラン様とクロアを見ると、ラン様は何事もなかったかのようににこやかな表情をしていた。

 そしてクロアは……目の前のテーブルに突っ伏して動かない。


 「私は平気ですが、クロアは駄目みたいですね」

 「うぐ……もうこの海流に来ることはないと思っていたのに……」

 「だ、大丈夫??クロアって船酔いしやすい??」

 「いや、この海流だけ駄目なんだ……」

 「そういやお前、前回もこんな感じだったよな。情けねぇな」


 私は未だに机に突っ伏している、クロアの後頭部を優しく撫でる。

 結構重症みたいなので私は回復魔法を使った。



 

 

殴り書きになってしまったかもしれない・・・。

ジェットコースターで初めて乗ったけど楽しくてもう一回乗りたくなるリヴィリカと、絶叫系大好きなラン様とマーレ、怖くてずっと顔上げられないクロアって感じですね。


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