子供の笑顔
「明日は学校行くね」
そう言って夜、眠れなくなる
吐いては涙を流す日々
「もうお姉ちゃんだから」
そう言う大人たち、息苦しくなる
どんな大人も信じられなくなる
振り返ると
記憶の欠片すら
見つけられない時間がある
すっぽり抜け落ちた
生きていたろう日々
「あなたの思う通りでいい
わたしがいつもそばに居るよ」
生きることも辛くて
人の優しさは犬猫以下で
人の言葉も忘れてしまった時
私を救ってくれた
母の言葉
「他人なんか気にしなくていい
わたしがあなたを守るから」
子供が笑う時って知ってる?
楽しいから
相手のことが好きだから
子供だった私は
誰にも笑わなかった
嫌いな相手には
笑顔になれないから
でも今は笑える
あの時と同じ笑えない子の
そばに寄り添いたい
子供たちの笑顔で溢れる
世界を夢見ている
*フィクションです。