砲撃支援
駅前のロータリーは数百の人と車が行き交っていた。
交通整理の形跡はなく、道路表示も無かったため日本の街では無いことは確かだった。
大陸の街といった感じだった。
背があまり高くない黒髪の陽気な若い男性と集会で知り合い、泊めてくれるというので近くの住居に行くと個性豊かな彼の友人たち8人くらいが迎えてくれた。
シェアハウスかなと思ったが、本来車を入れるガレージに榴弾砲があり、建物を盾にした野砲陣地だということに気付いた。彼らは私服姿の砲兵だった。
しばらくその住居で砲撃の手伝いのようなことをしていたが、機動力の高い戦車がこの街に来るようになり状況は悪化した。
やがて高さ5~7メートルくらいの巨大な戦車が現れて、圧倒的な破壊力でこの街に展開している野砲陣地を一つ一つ破壊していく。
この街から避難するために友人たちと一緒に避難説明会に行くと百~二百人くらいの人たちが集まっていた。