二人の目標?
結局このクソガキと世界を旅することにした。
世界を知れば己を知るってね。
短絡的?・・・知ってた!
「おい、このまま野宿するつもりなのか?王に対して不敬じゃないか?」
・・・このクソガキあれだけの目にあってもこんな感じなのか?
睨みつけてやればビビっていたがお構いなしに文句を言う。
「仕方ないだろう?僕は王だぞ?そのまま地面に寝たことなんかない!!!」
こいつのメンタル何なの?
ダイヤモンドとか通り越して神に創造されし鉱物かなんかで出来てんじゃないの?
壊れるまで惨殺したはずなのに・・・
それでも少しマシになったと思えるところが頭痛い。
あれだけやってようやく一歩進んだって喜べない。
そこから導き出されるのは壊れてからしか進めないってことを意味しているから。
しかも一歩。
先が長いんじゃ~~~~。
「俺はこのまま在る。お前もそうしろ。」
ちょっとカッコつけて言ってみる。
眠り必要ないからね俺。
「こんなんじゃ眠れないよ!!!王だぞ!!!」
「お前も王ではない生活を知れ。」
「王なのに?」
正確には王族であったから王ではないだろ!!!
今は王族ですらないんだし。
「わからず屋!!!イケず!!!変態!!!」
・・・何故そんな悪口出てくるのこいつ?不明すぎる。
もう動かないよ~俺。動かないもんね~。
夜中散々罵倒したり喚いたりするやつがいたが概ねいい夜だった。
次の日
「おかしいよ。お前何なの?動物なんかの鳴き声すら聞こえないんだけど。」
「普通、森の中ならなんかの鳴き声位するだろ?」
いきなり罵倒してきた。
多分全てを超えしもの(笑)だからじゃね?
知らんけど。
「はぁ~~~こいつ気が狂っているし付いて行きたくないけど、行かないといけないんだよな~~~ホント嫌だけど。」
奇遇だな!!!本気で全く同じ意見だよ!!!
「これから願い通り、お前が真の王になるための教育や、そのための道しるべを担っていく。よろしく頼む。」
「願ってないよ!!!そんなこと!!!なぜなら僕は王だから!!!」
・・・・・言葉から気付いてくれ。お前を王にしてやるって言ってんだから。
「お前なんかに頼らなくても王だから!!!」
気づいた上での否定だったのかよ!!!
よっぽど嫌いになったんだな!!!
俺もだ!!!