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動かないすべてを超えしもの(笑)  作者: とっぽっぽ
第一章 フィリップ国建国まで
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性格最悪なガキ

男の前に子供とそれを追っている人間たちが現れた。


「助けて!!!そこにいる屑っぽいお兄さん!!!なにも悪くない僕が悪い大人に追われているんだ!!!」


・・・言いぐさがダメさ加減を醸し出している。もう言い分に無理がある。


「せめて僕のために肉壁になってよ!!!」


・・・囮とすら言ってない。必ず命を落とす肉壁って言われた。


「このクソガキが!!こんな森の中まで逃げてきやがってどれだけ苦労したと・・・ってこんなところに人がいるものなんだな。そいつを渡せ。渡せば命だけは助けてやる。」


こいつも不遜な言い方だな。状況から見れば俺は明らかに不審人物だろう。

そんな相手にどうしてそんなに上から・・・あ、だからか。関わりたくないオーラをビシビシ感じる。とりあえず強気でってことかな?


「お前ら終わったな!!!こいつは僕の手足となる最強の道具だ!!!僕を守るためなら肉壁になることもいとわない!!!」


・・・完全に巻き込む気で来てやがる。そしてどうしても肉壁にしたいらしい。

悪意がものすごいなこいつ。


「お前みたいなやつにそんな人間がつくか!!!」


完全に同意。


「うるさい!!!僕はやんごとなき青き血が流れているフィリップ・ラクシャリ・ランゼ様だぞ!!!それぐらいの下僕はごまんといる!!!」


・・・マジか。驚愕の事実。この世界貴族がいた。


「没落した王族だろ?反乱されてもうお前ひとりだろ?」


こんなんだったら反乱されて当然。


「おい、お前!!!黙ってないで、僕の道具として有象無象を蹴散らしてよ!!!そして最後は肉壁として僕の前で命を落としてよ!!!」


どうしても最後は肉壁か!!!肉壁こだわり強すぎない?

そしてやっぱり死ねといわれていた!


「なんか生きているかどうかもわからないやつだな。もういい。このクソガキぶち殺して引きずっていこうぜ?」


当然だな。






・・・・しかし、どんなになっても、やっぱり俺は俺だな。目の前で子供が殺されるのを見る趣味はない。どうでもいいと思う心とは違って動いてしまった・・・





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