prologue
閲覧いただきありがとうございます!
はじめまして!斎田遊矢と申します!
なぜこの作品を書こうと思ったのかと言うと、無意識に考え事をしていたら様々な場面が頭に思い浮かび、これはひとつの作品にできると思ったからです。
文章力が低すぎて伝わらない表現とかあると思いますが、長い目でお付き合いください。
今にも雪が降り出しそうな空の下お墓参りに来る1人の若い男性がいた。
「今年も来たよ。」
白い息を吐きながらそう言い、線香を焚く。
「ほら、……さんは小豆、……さんは桃味、……ちゃんは柚子味の水ようかんだよ。」
左から順番に小豆、桃味、柚子味と置いていく。
「この味の水ようかん好きだったんだよな……ちゃん
は。……さんと……さんは聞いただけだけど。」
まん丸の水ようかんを見て言う。
男性は腰を下ろしてお墓に向けて手を合わせた。
「……」
数秒の間沈黙が生まれる。
数秒の沈黙の間男性の頭にはあのセリフが再生される。
「……お兄さんは私を助けてくれたヒーローだから……」
「……くんは私を助けてくれたヒーローだね!」
このセリフが重なって聞こえ、あの瞬間が蘇る。
男性の目には涙ぐんでいる様子にも見える。
「あっ!また泣いてる!」
駆け足で近寄ってくる女性がその男性に言った。
「やっぱり思い出すとダメだなぁ……」
「あの時は本当に大変だったんだから!でももう、違うんだよね……」
女性は左手の薬指を見てそう言った。
「ほら!ハンカチ!涙拭いて!……ってあれ?ハンカチない……落としてきちゃったかも!」
と言ってまた駆け足で来た方向へ戻っていった。
「慌てん坊なやつだなぁ……本当に。」
男性はクスッと笑って女性の背中が見えなくなるまで背中を追っていた。
女性の姿が霧で見えなくなり、またお墓の方へ身体を向けしゃがみ込んだ。
少しの沈黙のあと、男性は立ち上がって空を見上げる。
「もう、あれから3年経つのか……俺もう25歳だよ……
元気にしてるかな?今も天国でみんなで仲良くしてるかな?」
男性は立ち上がり視線をお墓に変えて
「じゃあ、行くね。また来年も来るから。」
そう言うと白い霧の中女性が向かっていった方向へ歩き去っていった。
3年前、この男性は1人の少女が起こした奇跡を目の当たりにしている。
3年前に起きた男性と少女の奇跡、このことを
「神様がくれた1年」
と言われている……
最後まで閲覧ありがとうございました!
これからどんどん盛り上げていくのでよろしくお願いします!