あとがきのようなもの
「テラス・コード」を最後までお読みいただき、ありがとうございました!
簡単ではありますが、以下、この話に関する裏話とか。
ブログ記事からの転載です。
実はこの話、「閉ざされた虚構の不協和音」の代わりに空想科学祭2008に出展するつもりでした。
が、なんかSFっぽくない、という事で断念、慌てて「閉ざされた虚構の不協和音」の方を執筆したわけなんですが。
そのせいか、少しばかり被るとこがあります。
科学そのものに対する考え方とか在り方、人類の存続とか、情報生命体(笑)とか。
モットーが少女マンガ的展開なので、一人称小説だし、毛色は少しだけ変えたつもりですが。
心残りがあるとすれば、できれば始祖には悪役に徹してほしかった。
進化と選別を盾に、最後まで主人公たちと敵対してほしかった。
でも、残念ながら、執筆してる本人が悪役キャラじゃないので、どうしても悪らしい悪は書けないのでした。
おかげでなんかありがち、かつダレるラストになってしまったことが悔やまれてなりません。
ああ、いつかカッコいい悪役書けるようになりたいなあ……
それともう一つの心残りは、急いで終わってしまったこと。
それでも、ナミの最後はどうしてもそうしたかったから、最後ギリギリで無理やりヒノヤギを出してしまった。
そしてヒノヤギの過去とか葛藤とか書き切れず消化不良。
でももうめんどいので察してください(最低
テラスは、だいたい思ってた通りの女の子になりました。気が強くて、もろくて、真直ぐな女の子。ヒステリー起こしたり泣いたりすねたり、感情表現は豊かです。
そして、『ただ守られる事』を望まない子です。自身が強くなりたい。それでもダメなときは支えてほしい――自分の小説にでてくる女の子たちはみんなそうですが。
ミコトの口調も性格も安定しない。けっきょくどんな奴なんだ。ほんとにわからない。それも心残り。
無愛想なくせにすぐヨミとケンカするし、賢そうなのにバカだし、ああ、ほんとわかんない。
一番理解できてないかも。
キャラクターでいえば、ヨミが一番動かしやすかったなあ。性格も口調もはっきりきまってたしね。
もうちょっとくらい黒くてもいいと思うよ!
テラス大好きだけど、報われないね。
あと、ツヌミの後日談をすっ飛ばしたのは無念です。ほんとは書きたかった。文字数はいらなかったし、とってつけたようになるからカットしたけど。
ごめんよ、ストーカー。
あんまり出なかったけれど、悲観主義で現実主義。そしてオトナ。しかも賢い。
続編の構想はあるにはあるのですが、今はまだいいかな。そのうち気が向いたら書くかもしれません。
主人公はテラスたちじゃなくなっちゃうし、世界が広がった事で全く違う感じになってしまうと思います。
また、HPにていただきもの4コマなど展示してあります。
拓平さまにいただいたイラストによるキャラ紹介ページもありますので、ぜひどうぞ。
(HP「ひとつだけ」テラス・コード)→http://sky.geocities.jp/lostcoin_ht/terras.htm
ではではっ、本当にありがとうございました!