唐突に告げられる死、これから...
初心者なので誤字脱字、矛盾等があるかもしれませんがよろしくお願いいたします。
「ドサッ!」
「痛ってえ!」
俺はいきなり音をたてて、強く尻を地面に打ち着けた。
「何なんだぁ? 一体...」
顔を上げ辺りを見渡すが、闇が深く、あまり見通す事が出来なかった。すると...
「やぁ! こんにちは。 いや、こんばんはかな?」
後ろから急に話し掛けられ、振り返るとそこには太った中年のサラリーマンのようなやつが立っていて、俺を見下ろしていた。
「あんた誰?」
取り敢えずそう問いかけると、そいつはこう言ってきた。
「えぇ? なにいってるんだよ? 俺だよ、オ・レ」
「はぁ? いや、全く記憶に無いが...ウグ!」
そこまで言いかけると、突然俺の頭に痛みが走った。
「どうしたんだい? 頭が痛いのかい? いや、悪いのかな? はは!」
「うるせぇ! 後半は余計なお世話だ!」
「てか誰なんだよ一体! 本当にあった覚えは無いぞ。」
「そりゃそうだろ。初対面なんだから。」
「・・・」
じゃあこいつは初対面の癖に俺をおちょくっていたのか?
「ははは、そんなに怖い顔しないでよ。そろそろ自己紹介しないとね。私は...えーっと..まぁ神様? みたいな?」
「なんだよ、そのみたいなって?」
「君がここに来るときに私は生まれた...いや、もっと前から存在していたのかもしれない。」
「意味わかんねぇな。もっと分かりやすく言えよ」
「うーん...ま、考えが纏まったら説明するよ。それより君の名前は? ...思い出せたらの話だがね。」
「はぁ? 思い出すもクソもねぇだろ。俺の名前は...ってあれ? 」
なんだ? 思い出せそうな気がするが靄(もや)のようなものが覆って思い出せない。
「そうだろうね。普通はそうさ、なんたって君は電車にはねられ、吹っ飛ばされたのだからね。」
「電車? ...うぐっ! ...クソ! 駄目だ。」
「まぁ君の事はもともと知ってるから自己紹介要らないけどね。」
「・・・まぁいい、俺は誰なんだ?」
「いいさ、説明しよう。まず君の名前だが、東 未千瑠(あずま ミチル)だよ。」
「東? あず..ま..そういやそうだったかな?」
「ああ、君は17歳、確か人間で言うコウコウセイ? だったかな。そして2036年の8月10日、君は死んだ。」
「死んだ? じゃあ今の俺はなんだよ?」
「電車が当たった数秒後にここへ転移させたんだよ。そして一瞬で元に戻した。」
「なんじゃそりゃ。てかそもそも何で俺は電車にひかれるなんてヘマをしたんだ?」
「それは君がホームで電車を待っている時に小さな子供がレールの上に落ちてしまったんだよ、しかも電車がもうすぐ来るときにね。その時、君はレールの上へ飛び降り、その子をホームに投げて戻した。君は戻ろうとしたが間に合わなかったんだよ。」
「俺めっちゃいいやつじゃん。」
「あはは! そうだね。そうさ、君はいいやつだ。だからここに呼んだ。」
「何でここへ呼んだんだ?」
「それはね、君に異世界の監視員になってもらおうと思ったんだ。」
「異世界の監視員?」
「そう、君は優しい、そして君には特別なモノがある。」
「なんだ? 特別なモノって?」
「おいおい分かることさ。さて、監視員になってくれる?」
「やることがないからなぁ...ま、お前は悪いやつじゃなさそうだから受けてやるよ。何をすればいいんだ?」
「そう言ってくれると思ったよ! ・・・じゃあ内容を話すね。」
「ああ」
「まず監視といっても本当に見てるだけじゃないよ。君にはいろいろな異世界へ転移してそこで起こっている異変について調べ、解決してほしい。」
「なるほど、でも俺がその異世界の出来事に手を付けてしまっていいのか? 本来ならその世界の奴らが解決すべき事なんじゃないか?」
「じゃあ聞くけど、君が学校に行くとする。友達と話していると突然周りの奴らが首が裂け、血が吹き出し死んでいく。慌てて外に出ると通行人も次々死んでいく...とまあ例えばだがこんな感じの原因不明の出来事が起こっていたら警察や政府が解決出来るかな?」
「まぁそいつらも死ぬだろうな。」
「そゆこと。つまり、その世界では解決不可能な出来事が起こっている時に君は助けに行くんだよ。」
「でも、俺は人間の中でも弱い方なんだけど..大丈夫なのか?」
「ライトノベルやファンタジー小説を読んだ事はあるかな?」
「ああ、友達に借りて読んだ時にはまってよく買ってたけど。」
「じゃあ『チートスキル』って知ってるよね?」
「ああ...ってまさか!」
「そう! 君に異世界へ行く度に3つ授けるよ。」
「マジか! じゃあ転移する度強くなるじゃん!」
「興奮するだろ~! じゃあ内容は理解したね?」
「したよ。じゃあどうやって異世界に転移するんだ?」
「慌てなさんなって。ちょっと待ってろ、まずはスキルをあげるから...」
そう言って、いつの間にか自称神様の後ろにあった操作パネルを操作する...と、その時。
「あっ、ミスった。」
「は?」
突然、俺は光に包まれた。
「おいおい! なんか光りだしたぞ!」
「間違えてもう転移ボタン押しちまった。...てへっ。」
そう言って舌を出した。
「可愛くないわボケェ! 早くスキルくれよ!」
「落ち着けよ、この紙さえ持っていけたらいいんだから。」
そう言って神は紙を渡してきた。
「ダジャレかい?」
「次あったらしばくからな。」
「おお、こわいこわい。じゃあ行ってらっしゃーい!」
「最後の最後で散々な目にあったな...」
そして、俺は完全に光に包まれ、意識を失った...。
読んでいただき、ありがとうございます。
文章の量を考え、エクスカリバーはまだ出せずすいません。出来れば次に出したいと思うので良かったら次も読んでみてください。