09 地竜事件
遅くなりました。
すこーし短めです。
・・・さっき気づきました。何でセムは特級Sランクの魔物なんか獲ってこられたんでしょう・・・。受付のお姉さんに聞きましたが、暗黒地竜はラーファスの街の北にある暗黒山脈に生息している魔物らしいのです・・・。
そこまでは100km程離れてるらしいですが・・・
セムに聞いてみると、
「走って行ったぞ」
とサラリと答えられました。
・・・こりゃ黙るしかありません。確か20分で帰ってきましたよね!?
その後受付のお姉さんの上司を名乗る人が会いに来て、詳細を聞かれました・・・が、はぐらかしました!
そりゃあ、セムみたいなのがいると狙われかねないですからね。
(もう狙われています)
やっと事が落ち着きました・・・
でも落ち着くと困ることもあるんです。
「・・・暇だ」
何にもする事がありません・・・
職業も無ければ学校も行ってない(異世界来たばっかだから当たり前だけど)し、小説とかではここで有名になるんだろうけど・・・
しょうがないのでセムと草原に向かいました。
–––今日はもう草原で魔法の練習でもしてましょう。明日から王都のための準備です!
セムはまた狩に行きました。・・・遊べません
さて、結構遠く(ラーファスが見えない)まで来ましたが・・・何の魔法の実験をすればいいか分かりません・・・
中級の合成魔法とかは一発しか撃てないのです・・・
普通の中級魔法の練習でもしてましょう。
まずは火矢です。一本だけのイメージで・・・
「火矢!」
頭上に長さ50㎝くらいの火の矢が出て来ました! 成功です!
魔力消費量は一本だけなら大したことは無いようです。
撃ってみましたが、速度は普通に撃った矢と同じくらいですね。
【火矢の射出速度は魔法に込めた魔力量によって変化します。先ほどは標準程度の速度です】
らしいです・・・じゃあもう少し魔力量を多めに・・・
「火矢!」
・・・先ほどと変わりません・・・
【魔力量は言葉にすると変えやすいです】
え? 言葉にする?
えっとー・・・
「火矢魔力2倍・・?」
すえうと・・・さっきの1.5倍程度の速さで打ち出されました。
なるほど、これなら一発でこの前のネズミくらいなら狩れそうですね。
でも結構魔力持ってかれました。一割くらいでしょうか・・・
「おい、戻ったぞ」
「はーい、じゃあやることないし、帰ろうかな」
セムは・・・また石猪を狩ってきたようです。
まあもう帰るだけなので、最後に中級合成魔法を使ってみましょう。
「セムは私の後ろにいてねー」
よし! やっちゃいましょう!
「えーっと・・・灼熱空間!!」
直後、目の前が揺らぎました。
しかし、その先は見れず・・・魔力切れで意識を失いました。
目を覚ますと・・・セムの顔が目の前に!
「ひゃあっっ!!」
「ん? 目を覚ましたか。全く、無茶するな。というか結構危なかったぞ!」
「え? ごめんなさい?」
周りを見渡すと・・・360°真っ黒でした。
【主様が範囲を指定しなかった為、主様を中心として灼熱空間が展開しました。直後、セム様が気付いて、主様を結界で保護しました。現在は鎮火しています】
「ふえぇぇぇ・・・」
まだ頭がぼーっとします・・・というか恐ろしすぎです。これは切り札ですね・・・
「じゃあセム、街に戻ろうか」
「うむ」
街に戻る途中で測りましたが、灼熱空間の効果範囲は標準で半径100m程度のようです。調整できるんでしょうか・・・
街に戻って来ました!
ギルド内が何か騒がしいですね。何かあったんでしょうか。
受付のお姉さんに聞いてみます
「すいません。なんか騒がしいですけど、何かあったんですか?」
「ん? えっとねぇ、北の草原の魔物がたくさん南下していてねぇ。何かあったのか今調査の依頼が出されたところだよ」
北の草原・・・あの暗黒地竜って関係あるんでしょうか・・・
でもセムは走って山脈まで行ったはず・・・
「ん? 走って行ったとは言ったが、流石に山脈まではいってないぞ。すぐそこにおったから狩っただけだ。」
・・・この状況、ヤバくないですか? でも何が来るか分かりませんね・・・
今日は宿に戻るとしましょう。
今日こそはセムの毛皮お手入れをしましょう!
–––硬かった・・・なんですかあれ・・・あれじゃ魔法も通しそうにありません。
まあだから強いんでしょうけどねぇ。
さっさと寝ちゃいましょう。明日からは王都行きのための準備開始ですから・・・
おやすみなさいZzz
–––おはようございます。なんだか外が騒がしいです。
「うーん・・・朝からなんですかぁ・・・」
冒険者ギルドに向かいました。
「お姉さん、どうしたんですか?」
「あ! ユミルちゃん! さっき調査依頼の人が帰って来てね、赤地竜の群れがラーファスの方角に走っているのが確認されたらしいのよ! それで、ここに来る可能性が高いから、避難指示が出されたの。数は200ほどらしいけど・・・」
「それで、どうするんですか?」
「えっと、今冒険者を集めてるところよ。ランク問わず、腕に自信のある人を募集しているけど・・・」
お姉さんがこっちを見てきました。・・・どうせ無理ですよ、私に・・・ん?
セムに・・・頼もうかな。
「すいません、赤地竜討伐ってどれくらいの報酬ですか?」
「え!? えっと、通常は1匹一万ミールで、素材は状態によります。・・・って、参加する気ですか!?」
「えっと、まぁそうですね。私にはセムがいますので!」
「あぁ、あの星狼・・・ いいなぁ。私も従魔欲しい・・・」
欲望ダダ漏れですね・・・
「それじゃ、依頼登録お願いします!」
「はーい・・・」
「で、赤地竜の到達予想時間はいつですか?」
「えっと・・・今から3時間ほど後ですね」
もうそんなに近づいているんですか・・・
「じゃあユミルちゃんは、北門の方に行ってくれるかな。入り口から出て右にまっすぐだよ」
「わかりましたー」
さぁ! 私も魔法の威力実験を兼ねて狩っちゃいましょう!
地竜狩りに出発です!
次回頑張って早めに書きます。