表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/17

08 猪狩りはセムにお任せ!

ちょっと遅くなりました。

「ふぁぁ・・・」


おはようございます。朝です!

昨日は楽しかった・・・けど、観光できませんでした。

シースさんは今日王都とかいうところに向けて出発するそうなのでお別れなのです。

朝には見送りするのですよー

さっさと着替えちゃいましょう。


今日着る服・・・昨日買ったやつでいいですかね・・・

水色のワンピースですねー・・・ぐすっ・・・

さあ出発です。


そういえば私もこの後はどこへ行くことになるんでしょう・・・

王都は都会なので魔獣とかいなさそうです。

王都は家を構えるだけにしましょう。

・・・なんで家のことなんか考えてるんだろう。


–––シースさんは商業ギルドのとこで出発するそうです。

なんでそんなとこからなんでしょう。普通に人の少ないとこから行けばいいのに。


商業ギルドに着きました。・・・・・・なんですかあのでっかい馬車は・・・

私が乗せてもらったやつの2倍はあります・・・


「シースさん、あの馬車は・・・」


「ん? あぁ、あれは王都行き専用の馬車だね」


どんだけでかいんですか。

というかシースさんってそんなにお金持ちなの?


「ん? そうだね。まぁこの街では1番か2番くらい?」


どんだけですか。だから普通に私を馬車に乗せてもらえたんでしょうか・・・

まあいいのです。お金持ちと知り合いになると結構心強いのですよ!


–––そんなこと考えてたらシースさんが馬車に乗り込んじゃいました。


「シースさん、ありがとうございました!」


「うん、またね。次は王都で会えるかな?」


「はい、よろしくお願いします!」


王都行きが決まっちゃいました。まあいいです。もう少しここでお金稼ぐんですから。

シースさん行っちゃいまいた。これから1人ですか・・・冒険者ギルド行きましょう!


–––着きました。私が1人になった瞬間冒険者ギルド内で睨まれるようになったってどういうこと・・・

ラノベとかと違ってそんなに私は実力ないんだよ・・・


依頼掲示板を見てみます・・・やっぱり討伐系だよね!

うーん・・・知らない生き物ばっかり・・・セムがいるからなんでもありなんだけどね!

あ・・・またセムを忘れた。


よし、じゃあまた石猪(ストーンボア)狩ってもらおうか。討伐依頼あるし・・・

私のランクではこれくらいじゃないと怪しまれますしね。


「この依頼をお願いします」


カウンターのお姉さんに渡します。

うっ・・・一瞬怪訝な顔をされました。

大丈夫ですよー! セムがいますから!


ちなみに石猪(ストーンボア)の討伐報酬は一頭につき5000ミール、素材売却価格は標準で2万ミール程度です。1匹だけでかなり生きていけますね・・・

それほど高レベルなんでしょうか・・・


セムを呼びに一回宿に戻ります。

・・・案の定セムは怒ってました。


「おい、2日連続置いてきぼりとはどういうことだ!」


うっ・・・威圧がすごいです。


「ご、ごめんね。今日は狩りに行くから思いっきり鬱憤を晴らしていいよ!」


セムは納得してくれないようですが、黙ってくれました。

さあ出発です。


向かうのは私たちが入ってきた方とは逆の門のようですね。そっちの方が魔物が多いそうです。


「じゃあ、セムお願ーい」


「うむ、20分くらいだな」


「分かったー。魔法の練習でもしてよ」


セムが駆けて行きました。すごい速度ですね・・・


さ、さあ、魔法の練習です! 知之主では初級魔法でしか自動取得できないみたいなので、調べるだけやってみます!

じゃあ知之主、火属性の中級攻撃魔法を検索です!


【了。該当した魔法は、《火矢(ファイヤアロー)》、《熱波(ヒート ウェーブ)》となります。尚、中級魔法以上の魔法では、他属性との合成魔法が発生します。これらも検索しますか?】


2つに増えてますね。《火矢(ファイヤアロー)》の方が実用性ありそうです。


合成魔法ですか! これは楽しみです!お願いします!


【了。・・・水属性との合成魔法で、《蒸気熱波(スチーム ヒート)》が該当します。また、土属性との合成魔法で、《灼熱空間(ヒート スペイシャル)》があります。尚、主様の場合これらの魔法は一度使用すると魔力が枯渇します。】


・・・役に立つの? それ。

それにその魔法って魔力満タンじゃないと使えない気がするんだけど


【通常威力を放つ場合はそうなります】


うん・・・魔力を鍛える必要があるね。どこか学校とかないのかなぁ・・・



–––そんなこと考えてたらセムが帰ってきた!

・・・猪ともう1匹・・・あれ何? トカゲ? 赤黒く輝いてるんですけど・・・怖い


もーどーでもいいや。・・・良くなかった運ぶの面倒ですね。


亜空間(スペース)という無属性魔法があります】


ほえ? うん、使いましょう。


亜空間(スペース)!」


空中にぽっかりと穴が空きました。

この中って時間経過とかあるんでしょうか。


【時間経過は存在しませんが、生き物を入れることはできません】


へー。まああの2つは死んでるからいいですね。



町に戻りました。ただいま!

さっさと以来報告に行きましょう。


ギルド内に入るとやっぱり視線が集中します。落ち着かない・・・

睨み返したけど効果はないようです・・・それはそうですね。


無視して受付に向かいます。


「依頼報告に来ました。お願いします」


ギルドカードを渡すとお姉さんが驚いています。なんでだろ


「え!? もう終わらせたんですか?」


「え? はい。ここに出していいですか?」


「え!? いえ、倉庫の方に持っていってください」


倉庫?


「どこにありますか?」


「あ、えっと・・・ついて来てください」


お姉さん混乱してるみたいです。


なんか体育館みたいなところに着きました。


「じゃあ、ここに出してもらえますか?」


「はーい・・・亜空間(スペース)!」


空中に空いた穴から石猪(ストーンボア)を取り出します。


「これですね」


「え? あ、解体をするので少し待っていてください。ロビーの方でいいですよ」


「はーい。・・・あ、ちょっと待ってください」


「え? 何ですか?」


「もう1つ売却いいですか?」


「え? えぇ、いいですよ」


もう一回穴をだして、今度はトカゲを出します。


「はい、これをお願い・・・どうしました?」


倉庫にいた人たちみんなが固まってます。


「・・・・・・え?・・・これ・・・暗黒地竜ブラックアースドラゴン? 何でそんなものを!?」


数秒後、倉庫内に悲鳴が響きました。


みんなが落ち着いた頃を見計らって聞いてみます。


「これってそんなに珍しいんですか?」


「珍しい何でもんじゃないよ! こいつは特級Sランクの魔獣だよ!? こんなのどうやって・・・」


「あ、セムに任せました」


「え? セムってこの狼?」


「はい、星狼(スターウルフ)のセムです」


「すっ星狼(スターウルフ)ぅ!?」


みなさんまた騒ぎ出しました。もうどうにもならないのでロビーに戻ります。


1時間程でお姉さんがもどってきました。


「えっと、ユミルさんだっけ? 受付まで来てください」


呼び出されたので向かいます。どれくらいの価格になったのかな?


「えっとですね。まず石猪(ストーンボア)ですが、通常通り売却と依頼報酬で25000ミールです。次に暗黒地竜ブラックアースドラゴンですが、あれは売却だけで725万ミールになります」


え? 今のは聞き間違いでしょうか。


「えっと、もう一回お願いします」


「え? 合計7275000ミールですね。大金貨7枚に金貨2枚に銀貨7枚に銅貨5枚です」


地味に重い袋を渡されました。こそっと収納します。


「えっと、あ、ありがとうございました」


「はい、またのお越しをお待ちしていまーす。あ、これカード、お返ししますね。あと、FランクからEランクに昇格しましたのでお忘れなく。」


「へ? あ、はい」


なんだかあやふやのまま宿に帰って来ました。

なんかかなりのお金持ちになっちゃいました。襲われたりしないかな・・・ちょっと心配です。セムに守ってもらいましょう。

明日はセムのお手入れしないとですね。


そんなこと考えていると眠ってしまいました・・・

通貨についてまだ書いてませんでしたのでここに表記しておきます。


1ミール 鉄銭


10ミール 鉄貨


100ミール 銅銭


1000ミール 銅貨


10000ミール 銀貨


100000ミール 金貨


1000000ミール 大金貨


10000000ミール 白金貨

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ