03 知之主と神託
すいません、他の話の3分の2くらいの量しかかけてません
急ぎで書いたので、誤字などがあったら教えてください
先ほどの商人に聞いたところ、街まではあと2日くらいかかるという。
ボクがいまどんな状態でいるのか。一言で表すと・・・
「・・・暇だ」
そう、何もすることがない。さすがにまた外に飛び出してネズミを狩るってのは嫌だけど、馬車の中でじっとしてるのも嫌なのだ。
そういえば知之主って会話機能あるんだよね。暇つぶしに喋ろうか。
「ねぇ知之主・・・」
【なんでしょうか】
「戦闘に使えそうな魔法って何がある?」
【火属性魔法では先ほどの火炎弾です。水属性魔法では水刃、風属性魔法では風刃、土属性、および木属性の初級魔法には該当するものはありません。】
「ん?初級魔法しか検索できないのか?」
【違います。検索のみの場合は最上級魔法までは検索可能ですが、取得可能なのは初級魔法のみとなっています】
そうなのか・・・意外に厳しい制約だな。
「まぁ今挙げた魔法は取得しておいてくれ」
【了。・・・取得完了しました。】
そういえばボクって魔力もFだよな・・・どれくらい撃てるんだろ
「なぁ、ボクって何発くらいその魔法撃てるの?」
【主様の魔力量ですと、7発程度が限界と思われます。尚、現在の魔力残量は40%ほどです】
おおぅ・・・意外に使っちゃってるな・・・魔力量上がるまでは魔法は自重しておこうか・・・ってちょっと待て。ボクって魔法以外の取り柄がないんだよな・・・。いやこれどうしよう・・・まぁ緊急時以外はあまり使用しないでおけばいいか。
そういえば・・・
「知之主の能力に"念話"ってのがあったよな。それってボクが念じるだけでも応答できるってことか?」
【・・・肯定します】
ん?今なんか呆れた感じしてなかった?
【否定します。】
「うわっ!」
きゅ、急に応答するなよ。ってかこれまでは心の声は返事してなかったじゃん!
【主様が会話可能と認識した為、こちらからの会話が可能となりました。】
くぅ・・・まぁいい。それにしてもつまらん喋り方だな・・・感情とかないの?
【知之主には感情模倣機能は搭載されておりません】
ちぇっ・・・いい会話相手になると思ったんだけどなぁ。
感情の組み込み方とかはあるの?
【スキルが進化すると可能な場合があります。】
・・・す、スキルが進化だと!?そんなこともあるのか・・・
まぁいつかいい会話相手になってくれよな、知之主よ(フゥ
―――そいつは突然やって来る―――
「・・・うぷっ」
そう、乗り物酔いだ。この馬車はものすごく揺れる。ヤバイくらい脳が揺さぶられました。
・・・吐きそう
なんとか堪えないと・・・うえっ・・・
もう我慢できなくって馬車の窓から顔を突き出して吐いた。
どんな吐き方してんだろうと自分でも疑問に思ったよ
ただ他の人たちが見てなくてよかった・・・
胃の中身がなくなってもまだ少し気持ち悪かった。
知之主、酔いを治す魔法無いの?
【ありません】
ふぇぇ・・・よし、寝るか
ガタガタ揺れる中必死に目を瞑って・・・ひどく心地悪い眠りについた。
―――夢を見た。―――
って本当にこれは夢なのか?
「いや、正確にいうと神託みたいなもんだね」
!!!???だ、だれ!?
「もう忘れちまったのかい?失礼だね」
え?あ?か、神様?
「そうだよ」
な、なんで?なんでまた会うことになってるわけ?
「あぁ、私からの贈り物について言い忘れたことがあってね。夢の中に介入させてもらったよ」
むぅ、馬車に酔って頑張って眠りについたら今度は神様かよ・・・
「何か言ったかい?」
い、いえ、なんでもありませんっ!
「まぁいい。じゃあ手短に説明するね」
は、はぃ・・・
「あんた、もう知之主についてはわかってるよね?」
は、はい。使わせてもらってます。
「あれは人には言わないことだね。絶対人間に指名手配されるから。」
え?あ、わかりました。
「次に、もう1つ贈り物があるんだが・・・これは少し騒ぎになるよ。まぁあんたが話をつけてしまえばいいか」
え?なんのことですか?
「いや、あっちに着けばわかるよ」
さいですか・・・
「もう1つの贈り物というのはね、私の方からあんたにお供をつけることにしたんだよ」
え?お、お供?
「そう。星狼という」
うっわ・・・やばそうなやつだな・・・
「大丈夫だよ。あっちが勝手に従魔になってくれるからね」
そ、そうですか・・・
「あーでも今は人間と一緒にいるんだっけ?まぁ少しくらい情報が漏れてもいいか」
は、はぃ?
「まぁ、がんばるこった。さ、伝えることは伝えたよ。さっさと目覚めさせるからね」
え!?あ、あの、もう会えませんか?
「不死不老が付いてただろう?会うのは無理だね」
そ、そうですか・・・
「おいおい、知之主をやっただろう?」
あ、そうですね。まぁともかく今は頑張ってみます。
「じゃあね。精々殺されないようにね」
はーい、ってあれ?不死不老があるんじゃ・・・
「あぁ、あれは死にはしないけど、大きすぎる怪我は治せないからね。気をつけた方がいいよ」
わかりました。ありがとうございます。
「うん、じゃあね」
視界が黒く塗りつぶされたーーー
薄っすらとまぶたを開ける。うーん揺れがない?
馬車は止まってる。もう夜だから野宿でもするのかな?
その時大声が夜の野原に響いた。
「狼の群れだ!!」
ボクは慌てて声のした方へ走り出した。
どんな感じのお供さんだろう・・・
護衛の人たちが叫ぶくらいだからヤバイんだろうな・・・
無事に済むように祈っておくか。
狼さん、登場させる予定だったんだけどな、、、
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