14 Eランクから一気にランク上昇です!
ギリギリ間に合いました、、、
※5月6日 矛盾点修正
「さて、ユミルちゃん。相談って何についてだい?」
シースさんが話を切り出してきました。
「えっとですね・・・まずは、王都で今後何をして行くかまだ決まっていないので、それについて助言をもらいたいんです。あと・・・家が欲しくてですね・・・この年齢で言うのもなんですが・・・」
用件を一気に言ってみます。
「うーん・・・王都で何をするかだけど・・・魔物はラーファスよりは少ないしなぁ・・・ユミルちゃん、今から冒険者ギルドに行こうか」
「えっ? なんでですか?」
「今のユミルちゃんのギルドランクはなんだい?」
えっと・・・今はEですね。暗黒地竜を狩った時に一度上がってましたね。
「えっと、Eですね。登録した頃から変わってません」
「あれ? 赤地竜の群れをほぼ1人で殲滅したんだよね? それくらいやったらギルドランクはせめてもDランクまでは上がるはずなんだけどなぁ・・・ユミルちゃん、これからギルドに確認に行こうか」
そうですね・・・この街のぼうけんしゃギルドも行ってみたいですね。ラーファスよりは立派なんでしょうか。
「そうですね・・・わかりました!」
「それにしても・・・冒険者ギルドで何かをすれば大抵の場合教えてくれるんだけど・・・というかいつ出発したの?」
「えーと・・・地竜を倒してから1週間引き篭もって、それで外に出て来たその日に出発しました・・・その、恥ずかしいので・・・」
「あぁ、注目されっぱなしだからね、ユミルちゃん・・・だから職員の人気付かなかったのかな? まぁ、いいか。それじゃあ出発しようか」
「はい!」
「じゃあ、僕は支度をするから、少しここで待っててもらえるかな」
「はい、わかりました」
私がそう返事をすると、シースさんは部屋を出て行きました。
冒険者ギルドに行くんですよね? セムは・・・まあ、連れて行かなくてもいいでしょうね。今回はシースさんがそばにいるので。あと・・・何故Eランクなんかでキルさんの護衛任務につけたかわかりました。まあ、ギルドの方では私はもうEランクよりも高いんでしょうね。実際何ランクかはわかりませんが・・・
あれ? でも普通に私の冒険者カードで受注登録をしていましたよね? あれって結局その人の名前とか登録番号程度しか読み取らないんでしょうか・・・謎が多いですね・・・まあ、調べればすぐにわかることなんでしょうけど・・・
この世界のことについては・・・家を買ってから図書館でも探してこもりましょうか。時間はたっぷりあるというか、不老不死ですし・・・
私が考え事をしていると、シースさんが戻って来ました。服装はさっきのにコートを羽織っただけ。でも、腕輪とかが少し増えてますかね? まあ、魔道具か何かでしょう。
魔道具・・・私も欲しいなぁ。
私が見つめていると、シースさんが苦笑して教えてくれました。
「えっとね、この腕輪は不意打ちの攻撃を防いでくれるんだよ。暗殺対策だね。中は安全だけど、外は物騒なところにこの建物は建っているから・・・ちなみにつけているのは全部同じ腕輪だよ」
べ、便利ですねぇ・・・私も欲しい・・・って、暗殺されるような立場の人間じゃないんですけどね・・・
地竜事件の直後のあの黒ローブが頭に浮上して来ますが・・・あれは関係なさそうなので振り払います。何故関係ないかって? それは、女の勘です! 中身は曖昧な状態ですけど・・・
肉体に引っ張られるとかそういうお決まりな感じじゃないんですけど、妙にすぐに馴染むんですよね。(適応能力がバカみたいに高いことをまだ知らない)
「さ・・・もう出発しようか」
「あ、はい!」
私達は冒険者ギルドに向けて出発しました。
・・・私は上を見上げて固まっています。なんですか、この高い建物は・・・
これまでみて来た建物は、1番高くてもラーファスの時計塔でだいたい30メートルくらいだったのに・・・
この建物は・・・名古屋のテレビ塔くらいはありますよ?
異常です。この時代の建物としては・・・
あれ? でも中世の建物でもヨーロッパには高い建物あった気が・・・まあいいです。
まあ、この世界には魔法がありますから、建築技術だけで言えば現代並みにあるんでしょうね。
ただ、文化が進んでないだけで。
「シースさん、この建物全部冒険者ギルドなんですか・・・?」
「いや、この中に冒険者ギルド、商業ギルド、生産ギルド、そしてそれを統括するギルド総合連合会の本部が入っているんだよ。まあ、三つのギルドが使用しているのは1階から6階だけだね。あ、この建物は30階建てだよ」
あれ・・・? テレビ塔って何メートルだったっけ・・・まあいいです。
「じゃあ、残りの24階分は?」
「それはほとんどがギルド総合連合会の事務所になってるね。まあ、1番上の30階は一般開放されていて、そこには料理店とかがあるんだけど・・・今日のお昼はそこで食べようか?」
ま、まじですか! みたところ最上階はガラス張りのようなので!
「お、お願いします!」
「うん、じゃあ決まりだね」
説明もしてもらったところで、中に入ります。一階は・・・冒険者ギルドのようですね。いつも見る普通のギルドの風景です。
シースさんと一緒に受付まで向かいます。
「すみません・・・。この子のランクの確認をお願いできるかな」
「わかりました。では、冒険者カードを出していただけますか?」
私がカードを差し出すと、受付嬢さんはカードをもって奥の方に入って行きました。一体何があるんでしょうね、奥には。
まあ、聞いてみますか。
「シースさん、あの奥には何があるんですか?」
「んん? あぁ、ごめんね。あそこは僕でもわからないんだ。僕は商業ギルドが中心だから、冒険者ギルドについてはあまり詳しくないんだよ・・・商業ギルドの場合は、ギルド支部間のネットワーク通信用魔具が設置してあるよ。冒険者ギルドも似たようなものじゃないかな」
「そ、そうですか・・・ありがとうございます」
十分詳しいじゃないですか・・・というか、シースさんは物知りすぎる・・・いや、私が無知なだけでしょうか・・・やっぱり家を買った後は図書館ですね! 大きな街に行ったら図書館にこもるシーンはよくラノベで出て来ますし!
あ・・・受付嬢さんが戻って来ました。
「確認が終わりました。EランクからCランクに昇格していましたので、カードの方を更新しました。・・・昇格おめでとうございます。カードをお返ししますね」
カードが・・・銀製になってますね。前のカードは鉄製だった気がします。
「尚、カードの価値が上がっておりますので、カードを紛失された場合には再発行にカードの代金が必要となります。ランクCの場合は、10000ミール・・・銀貨一枚になりますね。初回・・・今回に限り無料となります」
「わかりましたー」
ふう、ランクDだったら結構いい依頼を受けれるじゃん! って思ってたらもう一段階上のランクCでしたか・・・
次のランクはB・・・CからBの間には結構高い壁があると聞きますが(宿のおばさんに説明受けました)・・・セムがもう特Sですからね・・・まあ、飛竜の群れ程度なら相手にできるかも・・・しれませんね。
「じゃあ、ユミルちゃん。お昼にはまだ時間があるから、商業ギルドと工業ギルドも見てまわるかい?」
「・・・はい!」
商業ギルドって何か売ってるんでしょうか。たのしみですね!
家も多分そこで買えますね!
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