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10 灼熱の舞

恐らくタイトル詐欺です。


私が北門に来て1時間ほど経ちました。

まだ赤地竜(レッドアースドラゴン)の群れは索敵範囲内には入ってないそうです。

まあ、結構な速度で走るそうですから、当たり前なんでしょうね。


因みにこちら側の戦力は、冒険者30名と憲兵が10名程。明らかに戦力不足です。

それに私は初心者ですから、役に立てるか分かりません・・・

あ、でも、セムは結構役に立てるでしょうね。

私の魔法が通じれば良いんですけど…


知之主、今の魔力量はどれくらい回復していますか?


【8割方回復しています。全回復まであと20分程です】


え? ちょっと早くないですか?


【スキル『魔の才』の効果です。魔力回復速度が3倍になっています】


そんな効果があるなんて聞いてませんけど・・・


【主様に通達した効果は主な効果で、その他の効果は20程あります】


後で教えてくださいね?


【了】


さて・・・

「ステータス・・・」


名前-ユミル 性別-女

年齢-7 職業-無

体力-F 筋力-F 魔力-E

スキル・・・自己鑑定(任意) 知之主 魔の才"level99"(常時) 不死(常時) 不老(常時)

魔法・・・中級火属性魔法 初級水属性魔法 中級土属性魔法 初級風属性魔法 合成魔法(火・土)


魔法は使ったら取得と認識されるみたいです。あれ? 魔力がEになってますよ?


【魔の才の成長促進効果です。level99の場合、魔力切れを起こした時に魔力レベルが1つ上がります】


何ですかそのトンデモチート・・・

というかそれじゃあ魔力をSランクにするのがとてつもなく簡単に思えてきますね。

じゃあ今はどれくらいの魔法が撃てるんでしょうか。


【初級魔法100発ほどです】


上がりすぎてない?

灼熱空間(ヒートスペイシャル)だとどのくらい?


【通常威力で15発です】


あ、これは普通に私も戦力になりますね。

そういえば魔法ってこの世界ではどうやって覚えるのが普通なんですか?


【学校や魔法書などを読んだりして取得します】


じゃあ魔法の検索もチートですか・・・

そういえば灼熱空間(ヒートスペイシャル)の威力調整も火矢(ファイアアロー)みたいにできるんですか?


【可能です】


ふむ・・・

じゃあ群れが来るまで待ちましょうか。


–––1時間後


「群れが索敵範囲内に入ったぞー!!」


どうやら出番のようです!

というか聞いてたより1時間も早くないですか!?


「ここまでは到達まで後5分だ!」


まだ見えていないのに・・・結構速いみたいですね。

現在の戦力は・・・冒険者70名に憲兵30名程です。合計100名程ですか。1人二体倒せばオッケーですね。

まあ私は範囲攻撃で大量撲滅を目指しますがね


おっと、ついに見えて来ましたよー

ここでセムに作戦通達です。


「じゃあセム、群れが500メートル以内の距離に入ったら上に跳んでくれないかな。もちろん私を乗せてね?」


「うむ、わかった。合図はユミルが出してくれ」


「わかったー」


セムの上にまたがって・・・

地竜の顔が認識できるくらいまで近づきましたね。ただのトカゲに見えます。

では・・・


「セム! 跳んでください!」


・・・高いです高いです!


「うわあぁぁぁ! やばい怖い怖い怖い怖い怖いっ! ふ、火矢(ファイヤアロー)魔力2倍 数20っ!!」


あ、狙い通りに20本の火の矢が打ち出されました。冒険者の皆さんがもう戦闘を始めているので後ろの方を狙いましいたけど・・・

人には当たっていませんね。よかった・・・

どれくらい倒せたんでしょうか・・・


「セム! もう一回!」


・・・叫びながらでしたが数えられました。10匹ほどの頭を撃ち抜いてましたね。もう私の出番はなさそうですが・・・って、冒険者の皆さん苦戦してません? そんなに強いんですか?

あと何回撃てるんでしょう・・・


【先ほどのがあと6回撃てます】


じゃあ灼熱空間(ヒートスペイシャル)は?


【通常威力があと13発です】


じゃあ灼熱空間(ヒートスペイシャル)で戦いましょう。もう飛びたく(跳びたく)ないですからね。

じゃあ知之主、通常威力の灼熱空間(ヒートスペイシャル)赤地竜(レッドアースドラゴン)にどれ位通用しますか?


【通常威力の場合、赤地竜(レッドアースドラゴン)には火属性耐性があるため、動きを鈍らせるほどの影響しかありません。殺す場合は10倍の威力が必要です】


つまりは魔力量10倍?


【いえ、魔力12倍です】


ふーん、そこらはよくわかりませんね・・・

兎も角、急いで向かわないと怪我人が増えちゃいますね。


セムに乗って行くと、もう20人ほどが戦線離脱してました。私は治癒魔法は使えませんよー?

最前線に向かいます。

戦ってるゴツいおじさんに向けて、


「すいません、範囲魔法ぶっ放すんで、どいてもらえますか?」


「あぁ? 危ねえからあっち行ってろ!」


こっちをちらっとみて言われました。


「離脱しないとあなたが火だるまになりますよ!」


「うるせぇ!!」


もういいです。


「セム、無理やり連れてって」


「了解した」


セムが頭突きして皆さんを乗せて後ろに連れて行きます。


「おい! 何やってる!」


憲兵さんが後ろで叫んでますが、無視です。


「では・・・範囲も言葉に出したほうがいいですかね。・・・範囲は100メートル先を中心に円形で、灼熱空間(ヒートスペイシャル)魔力12倍!!」


直後・・・目の前が真っ赤に染まりました。

びっくりして後ろに下がってみてみると・・・私が使った魔法で空気中の酸素が全部燃えているようですね。と思ったら火が消えました。残っていたのは・・・

もちろん赤地竜(レッドアースドラゴン)の死骸()()です。あらら、全部倒しちゃいましたね。

因みに赤地竜(レッドアースドラゴン)の皮は無事です。火属性に耐性があるだけはありますね。

でも肉は全部中で黒焦げですよ。大丈夫なんでしょうか・・・


赤地竜(レッドアースドラゴン)の肉は食べられていません】


そうですか。よかっt


『うおおおおぉぉぉぉぉ!!!!』


「ひゃあぁっ!?」


な、なんですか!? 振り向くと、戦っていた皆さんが叫んでました。

しばらく固まっていると、憲兵さんがこっちに来ました。


「お、おい、これはお嬢ちゃんがやったのか?」


「え? あ、はい、そうですけど?」


『おおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!』


?? 皆さんどうしたんでしょうか。


「す、すげぇな。これを1人でか・・・」


憲兵さんが呆然としています。


「あ、あの、これ解体しなくていいんですか?」


と言うとみんなハッとして地竜に向かって走って行きました。全員・・・

私も早く解体しないと・・・


皮だけを収納しておいて、炭化している肉とか骨は完全に灰にしておきます。

周りを見ると・・・誰1人として残っていませんでした。何ですか! 私だけ置いてきぼりにしないでください!!


「さ、さあセム、街にかえりまsy」


「誰だ!!」


「ひゃいっ!?」


な、何ですか!? 突然セムが叫びましたが・・・


「流石に気付かれますか・・・」


背後に黒ローブの人が・・・


「ふぇっ!? だ、誰ですか!?」


「ふふふ、教えるわけないでしょう? 今回は星狼(スターウルフ)の戦闘力調査のつもりだったのですが、そちらの方が潰してしまいましたか・・・」


なんか勝手にしゃべっています。セムは・・・警戒していますね。


「まあ今測定してしましましょうか。・・・《召喚》ブラックオーク・・・並行して転移陣を展開・・・」


何かブツブツと喋っていると黒ローブの下とこちら側に合計2つの魔法陣(?)が現れました


「あれは・・・召喚魔法か」


らしいです。次の瞬間、真っ黒な巨大オーク(?)がいつの間にか立ってました。


「さあ、星狼(スターウルフ)・・・いや、セム君かな? こいつを倒せるかな?」


と言って黒ローブの姿が消えました。下の魔法陣も一緒に。転移魔法でしょうか。


「主、少し下がっていてもらえるか?」


「う、うん。わかった」


後ろに下がると、セムが何かブツブツ呟いています。すると・・・上空に巨大な魔法陣もが・・・なんですかあれ!?


【おそらく星属性魔法でしょう。魔法陣形状か推測して、隕石(メテオファール)と思われます】


魔法陣から、巨大な隕石が・・・落ちて来た!!


オークは上を見上げて呆然としていました。そして


「ドガァーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!」


土埃で視界が奪われ・・・今度は強風が吹きました。

目の前にいたのは、セムと・・・巨大なクレーターでした。


「せ、セム?」


「・・・やりすぎたかな?」


「ううん、大丈夫だよ。か、帰ろうか」


・・・街に着くまで、お互い無言でした。

頑張って書きだめしたいのに・・・

当分は一週間に一回の更新です。


誤字などがあったら教えてください。

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