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鳴動18

 幸い奥田氏はすぐに電話に出た。最初警察関係者だということを俄には信じなかったが、田中が電話を替わり、本当の警察関係者だと告げると、西田の質問に素直に応じるようになった。

「で、昭和52年? に実際に奥田さんは田中さんと遺骨採集を常紋トンネルの生田原側でしたことがあるんですね?」

「ああ、したさ。かなり長い期間に渡ってやったんだ。結構な遺骨を集めた記憶がある。清の言うことにウソはないよ。なんか話がよく飲み込めていないけど、その話は信用してやってくれ。うーん、それにしても、俺の言ってることが実際に、清の役に立つんだべか?」

「ええ、田中さんにとっては重要な証言になります。助かりました。ところで、奥田さんと田中さんは割と近い関係のようですが、どうせなら明らかに第三者で今回の件を裏付けられる方はいますかね?」

西田は奥田の証言以外にもうちょっと確信が欲しいと考えていた。

「第三者かぁ。うーんとねえ・・・・・・」

しばらく西田が沈黙しているのを見て、奥田が返答に窮しているのを察したか、田中が助け船を出した。

「俺との関係性がないということなら、当時生田原の町議会議員と生田原にある寺の住職さんが慰霊の時に参加してくれてるはず。その人に聞いてくれれば、刑事さん達も納得するんじゃないべか?」

「なるほど。確かにそういう人達なら完全に証言者としての資格を有します。どなただったか憶えてますか?」

「えっとねえ、確か慰霊式の式次第だか予定表だかなにかがあって、それに出席者の名前が載っていたような気がするんだが、何処行ったかな」

再び田中は席を立った。一方で西田は奥田にもそのことを尋ねた。

「確かに言われてみればそういう人達がいたような気がするな。そういう紙がこっちにもあるかもしれない。今探してみるからちょっと待っててくれ。後で電話かけるから番号教えてくれ」

と言って、番号を聞くと一度電話を切るように西田に言った。


 しばらくすると、田中が戻ってくるより先に奥田が電話を掛けてきた。

「刑事さんあったわ。ちょっと待ってくれ、今メガネ掛けるから・・・・・・」

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