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日常3

「なあ颯太、アイツの事ほっといても大丈夫なのか?」

松前心春の話を聞いた後、僕と颯太は2人で帰っていた。僕の心配をよそに、颯太はいつものように飄々としている。

「蓮ちゃんは心配をし過ぎな所があるよな。もうちょっと肩の力を抜いてもバチは当たらないと俺は思うぜ。」

颯太はそう言って僕の肩をポンと叩くと、「俺の家こっちだからまたな。」と行ってしまった。人を消し去りたいと思っている人物をほっといて本当に大丈夫なのだろうか。僕は心配で心配で仕方がない。松前の連絡先はさっき教えてもらったし、少し連絡をとってみようか。と思っていた所で、携帯がブーブーと鳴った。

-福島颯太

件名:勝手に動くなよ~


副会長の事はほっといても多分大丈夫だろうから、

蓮ちゃんは下手に動くなよ!


・・・。アイツは僕の考えが分かるのだろうか。


次の日、僕は颯太に詰め寄った。

「なんで松前には関わっちゃいけないんだよ。颯太にそんなに言われると、逆に気になって仕方ないぜ。」

颯太はヤレヤレといった表情で口を開いた。その顔にイラついて殴ったのは言うまでもない。

「副会長が本当に過去へ戻るのかは知らないけどな、なんでそんな事を蓮ちゃんが手伝う必要があるんだよ。確かに今までも人を殺したいって、過去へ戻る奴はいたけどな、全員可笑しくなって帰ってきてたよ。それにな、俺は人殺しの為なんかにあの力を使って欲しくないんだ。」

さっきまでのイラつく表情とは違う、真面目な顔をして颯太はそう言った。

「人殺しの為に使ってほしくないなら、松前を止めたほうが良いんじゃないのか?」

僕がそう言うと、颯太は冷たい顔と声で「人殺しをしようとする奴なんかに伸ばす救いの手はない。」と言い、どこかへ行ってしまった。颯太の冷たい表情に僕は少し恐怖を感じたが、それは颯太には言わないで、心の中に閉じ込めておく事にした。

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