1-5節
行間を埋めまくったら5節だけでこんなに長くなりました。
最初の質問。宇宙が始まる前にあったものは何だと思う?
少し驚くかもしれないけど、時間も空間も物質も存在する前にあったのは、「ことば」なんだ。
次の質問。この宇宙を創造したのは誰でしょう?
答えは、神だ。そう、神がこの宇宙を創造した。
じゃあ三番目の質問ね。宇宙が始まる前、その「ことば」はどこにいたでしょう?
これは簡単。「ことば」は神と共にあった。
でも、共にあった、と言うと神と「ことば」は別々の存在に思えるかもしれないね。実のところ、「ことば」は神ご自身でもあるんだ。
彼ーー「ことば」は神でもあるんだから、「彼」と読んでも差し支えないよねーーは、宇宙のすべてのものの起源として、はじめから神と共にいた。実際、すべてのものは彼を通して存在するようになった。海や山や動物はもちろんのこと、私とあなたもね。彼を通して存在する、って分かりにくいかな?別の言い方をすれば、彼がいなかったら私たちを含めて宇宙にあるものは何一つ、存在し始めることすらできなかったんだ。
話を分かりやすくするために、宇宙のはじまりを思い出してみよう。聖書を開いて1ページ目、旧約聖書の創世記第1章だ。そこには神がどうやって宇宙を作ったか書かれている。
神は最初に「光あれ」と言われた。すると光ができたんだ。神が「ことば」をもって光を創造した。神の「ことば」は神そのものだから、無から有を創造することができるんだよ。宇宙のすべてのものは神が「ことば」をもって無から呼び出した。そういうわけで、彼、つまり「ことば」がいなければ、何一つ存在することがなかったというわけだよ。
彼は私たちが存在するための原因だっただけじゃない。実は、彼の中にはいのちがある。そのいのちは、人間にとってまばゆいほどの光だ。「ことば」にいのちがあるって不思議な感じがするよね。でも彼は神ご自身でもあるからね。ここで言っているいのちは、神のいのちのことなんだ。神のいのちが輝いているからこそ、人間にとってその光の明るさは近づくこともできないほどなんだよ。
彼のいのちの光は、世の中のあらゆる罪とか悪とかの暗闇の中で、パァッと輝いた。そして、闇は光にまるきり打ち勝たなかった。当然だよね。闇っていうのは光の届いてないところにできるんだから、光が輝いたら闇はなくなる。暗い部屋で電気をつけたら部屋の隅まで明るくなるのと同じ。彼の光は、この世のすべての罪や悪がもはや私たちを覆って支配することのないように、私たちの間で燦々と輝いたんだ。