表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

三話 二人

 俺達は一気に校門を飛び出た。香菜はもちろん、俺も非常に疲れて、肩で息をしている。

「はぁ、はぁ、一体、何なの?」

 まあ一般人の反応だろうな。目の前であんな殺し合いを見せられたんだからな。

「まあ、さっきは信じてもらえなかったと思うけど、今のを見ただろ。あれが俺の言った話だ。」

 もちろん驚愕の目だ。まずこの世に化け物がいる時点で有り得ないだろうし、自分がそれと戦い、殺したんだからな。

「あなた……毎日これを?」

 香菜の質問に対し、俺は無言で頷いた。


 さっきから色々言ってるが、俺だって分からないことだらけだ。香菜がなんでここに来たのか分からないし、長い間戦ってきたけど、なんでこんなことをするのか分からないし。魔物の言葉でも分からないと無駄だが。

「あ、あの! …助けてくれて、ありがとう…」

「いや、助けたって程じゃないし、俺も香菜に助けられたし、お互い様だよ。」

 その後、無言の時間が続いた。




「結局あれから何も言わず帰ってきたな…。」

 あの後。結局俺は何も話せず、肌寒くなってきたので渋々帰ってきた。長い間一人だったので異性、というか、人と話す事に慣れてないのかもしれないな。

 明日は休日だ。特に出かける予定もないし、家でゴロゴロしてるのがいつもだ。何をしようか。そう考えている内に目蓋が閉じた。


 翌朝。俺を起こしたのは愛用の目覚まし時計ではなく、チャイム音だった。親は化け物が現れてから家どころか、部屋からも出ないので俺が出るしかない。仕方なく、俺は寝ぼけ眼でドアを開けた。

「あの……琉さんですよね…?」

 いたのは、香菜だった。


「なんで家の場所が分かったんだ?」

「家の場所は昨日、あの後の時間を使って探しましたよ。」

「じゃあなんでここに?」

 当然、それが気になる。「琉さんの事が好きだから」とか絶対ないだろうし、うわ、自分で自分が虚しくなってきた。

「それはもちろん、今日の事、詳しく聞いとこうと思って。あの化け物の事とか、琉さんが何故あそこにいたのか。」

 あー、そう来ましたか。


「……という訳。」

 俺は短く説明を済ました。さすがにこんなイカれた話、聞いてもすぐに納得でしる筈もないだろうし、とりあえずはこれでよしとするか。

「いまいち信じられませんが、事実でしたからね……それで、私はこれからどうすればいいのでしょうか?」

「うーん、この学校に来たってことは、俺と同じように、毎日戦うしかないと思うけど…」

 これからどうなるのかは、俺にも分からないけど、二人なら一人より断然良いだろう。

「分かりました。私、頑張りますから。」

 俺の戦いは、俺達の戦いに変わっていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ