オープニング 一人きりの教室
朝七時過ぎ。俺は重たい鞄を担ぎながら今日も学校へと登校した。
俺の教室は学校の奥の奥。階段や長い廊下がしんどいがいつもの事だ。
教室に入ると、机と椅子は一つ。俺の席だ。重たい鞄を降ろして準備を始める。
しばらく経って、予鈴がなった。「悪魔の予鈴」が。
キーン、コーン、カーン、コーン…
俺はドアを開き。幾つもの武器を持って出口に走り出した。後ろから来るのは、異形の化け物。銃で迎撃しながら、走り続ける。
この学校で人間は、俺だけ。
化け物達と銃等で戦いながら、出口を目指す。喰い殺されたら、もちろん死。生き残れたなら生き残れたで、明日も同じようにここに来る。とんな毎日。
ここに来ない事は出来ない。地の果てまで追いかけられて、殺される。その時は家族全員も。
最初はこの学校も普通だった。だけど化け物達が現れ、俺一人が生き残ってから、日曜以外いつもこんな毎日。
正直言って、まだ銃を使うのは躊躇している。しかし、やらねば殺される。
こうして毎日化け物の血肉を踏みながらなんとか学校から出る。
「はぁ、はぁ、はぁ…今日も…なんとか生き延びたぜ…」
これが俺、科川琉の学校生活。