表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/13

私はムシャクシャとして家に帰った。

あの精神科には相手にされなかったし、

あの爺のには馬鹿にされるもいいところである。

しかし、一つだけ疑問な点があった。

「誰が俺をあの病院(兼職場)に運んだのだ?」

それだけが疑問だった。

「ワシにきまっておるだろう。まったく、無駄な足掻きを」

後ろから聞こえた声は、正しく私を心臓麻痺にさせる程の威力だった

どこかで聞いた、妖怪の声。

後ろを向くとまた今日の様な明日になるに違いない。

「なぁ、あんた」

私は前を向いたまま後ろの化物に呼びかけた。

「なんじゃい。ワシがそんなに恐いか」

どこかで聞いたな、それ。

「あんたの目的は何だ?俺をその鋏で切り裂くのか?」

私は聞いた。

「馬鹿か、オマエ。そんなら昨日のうちにやっとるわ」

その通りだ。

「なら、なんで俺にまとわり着く?」

「黙れ、自意識過剰が」

妖怪は少し声を荒げた。

「貴様にまとわり着くじゃと?勘違いも甚だしい。」

私は何か言い返そうかと思ったが、やめた。

「ワシが見えるのは恐らくこの地域で貴様だけじゃろう、これも何かの縁じゃ」

「な、何だ」

「腹が減った。肉をくれ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ