黒い監獄
「妖怪を見たって?」
精神科に入るのには勇気が要ることが分かった。。
しかし同じ病院で働いている医者が来ているのだから向こうも中々気まずいだろう。
精神科の医者(精神科に以下省略)は聞いた。
「そうなんだよ。鳥の頭に、体が海老っていうか・・・・・なんていうか・・・・あと、手が鋏だったんだよ。」
「・・・・・ほう。」
精神科は少し考えたような表情をした後、首を左右に傾けコキコキと首を鳴らした。
「酒の勢いじゃないのかい?『カミサマーワタシヲオスクイクダサイー』だかなんだか言ったあとに後ろを振り向いて絶叫するなんて、酒の勢いでしかない気がするよ」
「ええい、その話はするな!」
もう終わった事なんだから。
苦しめないでくれよ。
「っていうか、最近そういう患者が来るんだろう?」
「来るんだけどねぇ・・・・・『それを言う勇気』って恐ろしいよね。」
「ええい、うるさい!」
「まぁ、とりあえず今日はこんな時間だ、帰って寝てなさい。」
「おい、診察は?」
「今度ね。似たような患者が来たら報告するよ」
「早い話が全否定ですね」
私は入り口のドアのドアノブに掛けてある歯茎むき出しのバイキンマンを見て、まさかここは狂気の歯科医院なのではないかと連想したが、
「うん、そこがイカれてるね」
「・・・・・お前、そんな口でよく客が来るな」
「僕は事実を言ってるだけだよ」
「・・・・・・」
・・・・;・自分は本当に気狂いなのだろうか。