神様気分の・・・・
[ぶぇっくしゅ!」
見よ読者諸君、この可愛らしいクシャミを。
はい、気分を害してしまってすみません。
・・・・・と。
さて。
「あと四日でクリスマスか・・・・・」
しみじみとこんなことを言ってるが、私には『彼女』という不純性交遊を満喫するための者が生まれて一回もできた事は無い。
小学生ではそんなことなど気にしなかったし、
中学では眼中に入る者が居なかったし、
高校では部活で忙しかったし、
大学では炬燵に入って友と愚痴を言い合っていたし、
それで現在に至るし、
し、
し。
『し』でくくっているからといって全責任はこの私にあるのだが。
しか『し』。
だからといって・・・・・!
「神様!流石にこの仕打ちは無いでしょう!どうか私を一人の異性として見てくれる女性を下さい!」
「知るか、お前が悪いんじゃ」
と。
後ろからの声。
・・・・・まさか。
・・・・・この深夜の住宅街に。
・・・・・・まさか、
「か、神様!?」
私は振り返り、後悔した。
あの時、『空耳だ』と決め付け家に帰って指でもくわえて寝ていればよかったのだ。
「阿呆が、誰が馬鹿神じゃ」
私が見たものとは、
エビのような体、
サソリのような手のはさみ、
鳥のような顔。
そんな姿の神様が、私の目に写ったのでした。
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」