表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/19

第2話 育ての変人

 青井春斗を知る。

 その前提知識として必要な事。

 それが、永皇六家の【一井家】の分家である青井家の人間である事を知る必要がある。

 

 永皇六家とは、日本国を動かす【秀家】と呼ばれる六つの高貴な者たちの事を指す。


 一井 いちい  

 二方 ふたかた 

 三羽 みつわ  

 四葉 よつば  

 五味 ごみ   

 六花 むいか 


 これらが永皇六家と呼ばれる家々だ。 

 日本を守護して、日本を導く。

 それが表向きの六家の存在理由である。 

 しかしその裏では権力争いが行われていたりする。

 表向きでは、凪の様に揺らぎが無いので、敵対関係である事を忘れてしまう。

 それほど、静かなものである。



 一井家の分家【青井家】

 青井家はそもそも一井家のスペアとして存在していて、本家同士の権力争いをする事も無い。

 しかしながら、その中で一井家そのものを狙ったとされるのが、春斗の父【栄太】だ。

 分家の身でありながらも、青井家の力を強化していって、本家を乗っ取るための動きをした。

 その初動で、彼は四葉家の分家である相葉家の女性を娶った。

 なぜなら彼女の力を使って出世しようと企んだのだ。

 栄太は、そのために悪食と呼ばれている。



 【相葉秋子】

 天真爛漫で優しい人だった。

 彼女の才は、ダンジョン出現前に既にあって、ギフターズと呼ばれる前からギフトを貰っていた女性だ。

 異能者としての能力は、能力強化。別名ギフトアッパー

 人間を一時的に大幅強化出来る力であった。

 頭脳、身体。どちらでも強化が可能となっている。


 

 彼女の実験で面白いものは、テスト強化という実験だ。

 十名の人間に、二つの全国テストを受けてもらう実験を行った。

 ここ十年で平均点が近いテストを二つ選んで、一つは普通に受けてもらい、もう一つは彼女の手に触れてから受けてもらう。

 その結果、彼らのテストの平均点が、二回目では勉強せずとも上がった。

 その際10点程度の差であれば、誤差の範囲だろうが、二回目のテストでの平均点が43点も違う事となり、彼女の実験は成功に終わった。

 これは身体能力向上もテストされており、幅跳びやマラソンなどでも実験を繰り返した。

 そこでも距離やタイムが良くなっているので、彼女の能力は面白いものであった。

 他人の能力を強化する人間は、彼女以降出て来ないので、非常にユニークな存在だった。

 だからこそ、そこに目を付けたのが青井栄太だ。

 当時彼女には、将来を約束していた恋人がいたのが、栄太がその彼から奪ってまで、強引なお見合いからの強引な結婚をする。

 そこから、悪食とまで呼ばれることになった。

 

 

 

 青井春斗が誕生する。

 これが、世界異変とほぼ同時だった。


 各国にダンジョンが出現する際。

 世界的規模での大地震が起きていた。

 日本も例外ではなく、この地震により東京が沈んだ。

 地震が起きてからだと、四時間ほどで東京は海の底へと消えたのだ。


 その際、彼女は病院倒壊に巻き込まれながらも、その時には命からがらで生きていた。

 しかし、子供を産むことなど不可能に近かったわけなのだが、彼女は病院から脱出すると同時に政府専用のドクターヘリの中で、自分の命が消えゆくことも知りつつ子供を産むことを決意した。

 他病院に到着後。

 そこでも、そばにいたのが彼だった。


 「私、この子に・・・四郎さん。お願い。あなたにお願いするのは酷だけど、お願い。この子だけでも。たす・・・けて・・・」

 「アキ! 死んではいけません。子供だって・・ここに・・やっとこの世に産まれたのに。ここに生を受けたんですよ。大切な子ですよ。アキ!」


 かつての恋人【宗像四郎】であった。


 宗像も、二方家の分家で、永皇六家の末席であるが一員である。

 だからこれも青井に目をつけられた部分だった。

 宗像と相葉が一緒になれば、青井家の権力を上げる作業の邪魔になる。

 だから、そちらの繋がりを断つ意味合いでも、青井家は相場を強奪した。

 そういう謀も忘れないとするのが、悪食栄太だ。

 春斗の実の父は、危うい人物と言える。


 ◇


 秋子が亡くなった後。

 青井栄太は、新たな権力を得るために青井家に後妻を入れた。

 六花家の分家の愛華家から妻を貰い、一井家を狙うための動きをする。

 それで、栄太には残された子がいるはずなのに、息子を施設に送った。

 産まれたばかりの春斗には、彼女のような特殊な才が備わっていなかったので、栄太は息子をゴミ箱に捨てるように簡単に捨ててしまったのだ。


 それを世間には知らせずにだ。

 なんとまあ、人の心を持たない親である。


 それで、彼のそのような行動に気づいた宗像が施設から春斗を強奪。

 ここでひと悶着があったが、最終的に栄太が折れて、永皇六家の承諾を得て、宗像の元で育つことが決まる。

 ただし、春斗を宗像の性にするのだけは栄太が拒んだ。

 青井家と相葉家の血を引く者が、宗像の家の出になるのを嫌ったのである。

 だから春斗は、青井春斗のまま。

 宗像四郎の元で育つのであった。



 宗像四郎は真面目で誠実で優しい。

 人間の素晴らしさ三点セットを併せ持つ人物だが、ある点においておかしな思考を持っており、そこがとにかく変わった人であった。

 その一部がこれらだ。

 

 ◇


 幼い春斗を肩車して、ダンジョンの前に立った時の事。

 四郎はダンジョンを指差した。


 「春斗」

 「うん」

 「あれ、ちんこですよね」

 「うん」

 「ですよね」

 「うん」

 「入り口付近くらいは、自分がいれば大丈夫なんで。あなたもあの中に入ってみましょう」

 「うん」

 「大丈夫。ダンジョンは面白いですから」

 「うん!」

 


 真面目な顔をして、幼い子供にでも、とんでもない事を言うのが宗像四郎だ。

 その他にも逸話がある。



 それは春斗が七歳の頃。

 

 「今日はお外で遊びましょう。春斗。ここにダンジョン構築します」


 四郎は砂場にダンジョン内部の地形を描いた。

 子供が砂場で遊ぶのであれば、砂の城を作ってもいいはず。

 なのに、四郎はダンジョンの構造を教えていた。


 「あのちんこの中はですね。こんな感じで、中が変わっています。私は仙台、広島。熊本のダンジョンの中に入りました。外はあれですけど、中身はとても面白いんですよ。あなたも力が発現したら、もっと奥にいってみましょう」


 ダンジョンの中を面白いんだと力説していると、その内に話が白熱していき、最終的には、内部構造の不思議な部分まで説明していた。

 中は地下であったり、天空へと登っていったり、外観が一緒でも中身が違う事が面白いのだと力説していた。

 子供に話す事じゃない。


 「うん」


 春斗の返事は端的である。


 「外観は同じなのに、中身が違う。これの理由を予測できますか」

 「無理」


 七歳の少年に考えさせる事じゃない。

 春斗は困っている。四郎には配慮がなかった。


 「私の予想はですね」


 しかし話は止まらない。

 真面目な顔のまま淡々と話す。


 「あの二つの球が重要だと思うんです。外観は白い球ですけど。あれの位置的には、まさしく金玉ですよね」

 「へえ」


 ちんこに金玉と、平気な顔で言う四郎である。


 「棒に玉があったら、それはもうね。ちんこと金玉ですよ。そうでしょう。うんうん」

 「うん」


 四郎との会話で、なんて返事をしたら分からない時。

 春斗は全て「うん」と返事をした。



 10歳の時。 

 春斗の能力が急に開花した。

 それまでは無能力者だったのに突然と力が湧き出たのである。


 そこに気付いたのが四郎。

 彼は春斗の力を察知してから、最後までその力を隠そうとしたのだが、あまりにも春斗の力が強すぎて、隠せるものじゃないと悟り、政府に依頼をして計測をした。

 ギフターズの計測機にかけると、測定不能。

 これは、あり得ない事だった。

 S級にも認定できない人物は過去にいない。

 ここで、春斗がとんでもない能力者だという事が判明してしまうのだ。


 なので、その力に目を付けたのが、当然政府でもあるのだが、よりたちの悪い人物にも見つかる。

 それが実の父栄太だ。

 駒にしてしまえば、世の中ごと動かせると思った栄太は、自分の元に呼び戻そうとしたのだが、四郎が断固として拒否することになる。


 「あなたは育児放棄をしましたので、権利は私にあります。春斗の意思も、私のそばにいる事。だから、あなたには渡さない。絶対に」

 「ほう貴様。それで宗像家がどうなってもいいのか。そんな我儘。二方にも宗像にも、災いが起こるぞ。貴様のせいでな・・・」


 全てを相手に話させない。

 四郎は手を前に出してそれ以上話すなとした。

 そばに春斗がいるのだ。

 その配慮もない言い方に、頭の中では怒り狂っている。

 しかしそれでも冷静な態度を崩さない。


 「いいんです。宗像四郎は当主の席に着きません。椅子は弟に渡しています」

 「なんだと!? そんなの誰が許した。現在の長兄である貴様じゃないなんて。許されざることだぞ」

 「許可は次郎兄さんが出してくれました」

 「二方が!?」


 二方次郎は、宗像四郎と実の兄弟。

 二方家に跡継ぎがいなかったので、次郎が養子になり、次期当主となった。

 本家の当主が兄で、それとこの時の宗像六郎が宗像家の当主となっていたので、兄弟がそれぞれの本家と分家の当主となる。


 これで宗像四郎が、本家とも分家とも関わりがあるが、当主以外の存在になった事で、青井栄太の魔の手から逃れたのである。

 これも予測した通りの展開。

 宗像四郎は、計算が早く、行動が上手いのだ。

 春斗を守り抜いたのは彼の計略があったからだ。



 そして、14歳の時。


 「来年。あなたは学校に入らねばならないようですね。政府に断りを入れましたが、よく考えたら、あなた。基本学習は、通信で。ほとんどが自分とだけ過ごしてきましたからね。それもよろしくないと、自分も考えたので、学校に行きましょう。それに観察対象を見る事もまた重要かもしれませんね」

 「宗像さん、観察対象とはなんですか。誰かを見張るんですか?」

 「まあ端的に言うとそうですね。今年はですね。同学年にとても強い子が入るそうです」

 「強い子?」

 「ギフターズのレベルとして、成長すればマックス値を叩きだすはずだとの事でね。それに今の時点でも、雷の子はS級の力を秘めているらしいです。紫の雷まで出したと。これは初の事なので凄いですね」

 「へえ。それは凄いですね」

 「まあ、あなたからしたら、弱いかもしれません。ですが。重要な事を教えます」

 「はい」


 春斗は丁寧に頭を下げてから返事をした。

 四郎の言い方が、仕切り直しのような真面目であったからだ。


 「人生はあまくない! これを覚えてください」

 「う?」


 返答に困ったが、この続きも良い事を言いそうだ。

 春斗はうんとは言わなかった。


 「いいですか・・・あまくないはこういう意味です」

 

 あまくない

 あ あきらめるな。

 ま まけるな。

 く くさるな。

 な なくすな。

 い いつまでも。


 「です。そしてこうです」


 何事も諦めずに、誰にも負けない精神で、死体みたいな不貞腐れ方をせずに、自分を最後まで無くさずに、いつまでも少年で居続けろ。


 「です。ダンジョンは面白い。この気持ち、持ち続けてください。あなたもね。最初にあそこに入った時に、目を輝かせてましたからね。自分と同じなんです。だから、最後まで少年の時の心を忘れないでいてください。若い心を持ち続ければ、老年になっても謎を解く頭を持てるはず。柔らかい頭は、あのちんこの謎も。金玉の謎も解けるんですよ。柔らかいから」

 「は・・う。うん」


 最後が余計じゃないかと思った春斗だった。



 そして入学前。

 やけに真剣な顔の四郎に呼び出された春斗は、家のリビングのソファーで彼を待っていた。

 しばらくすると、彼が来て春斗のそばに立つ。


 「春斗」

 「はい」

 「大事な事を言い忘れていました」

 「なんでしょうか」

 「君も性への目覚めがあったはずなのに、自分はとても大事な事を教えていなかった」

 「え?」

 「ちんこと金玉しか言ってませんでした。大人は自分と五味だけで。子供との接触が少なすぎました。だからもっと性について語るべきでした。申し訳ない。それに、ちんこと金玉はあまりにも軽いワードセンスだ。もう少し大人向けにするべきでしたよ。まったく自分としたことが良くありませんでしたよ」


 四郎が頭を下げた。

 サラリーマンが相手方に謝るみたいな、それはそれは綺麗なお辞儀であった。

 しかし発言が馬鹿だ。超馬鹿なのである。


 「な、何の話なんでしょうか」


 見当もつきません。

 ついてもよくない方向でしょう。

 春斗は呆れていた。


 「いいですか」

 「は、はい」


 勢いに押されているので返事がダブつく。


 「おっぱいは、大きさじゃありません!」


 そのワードも軽くないでしょうか。

 ちんこと金玉と変わりがないんじゃ。

 春斗の頭は混乱していた。


 「・・・・ん?」


 脈絡のない会話に春斗は一瞬自分の耳を疑った。

 聞き間違いじゃないのだろうかと。


 「いいですか。小さくて駄目。大きくて良い。これは考えが浅はか。何が浅はかか。春斗、わかりますか」

 「わかりません!」


 強く返事を返した。

 親子の会話じゃない。


 「そうですか。ではいいですか。形が良いから良い。形が悪いから悪い。これも。浅い。浅すぎる。わかりますか」

 「まったくわかりません!」


 さらに強く返事を返した。


 「そうですか。では乳首とその位置が・・・」


 話の途中でぶった切る。

 聞いてられんと春斗は、拒絶するが。


 「もうよくないですか。その話題」


 話は続く。


 「そうですか。でもいいですか。ここで大切な事は、好きな人のおっぱいが重要だという事です。自分好みのおっぱいから、人を好きになってはいけません! 好きな人のおっぱいを愛でるべきなのです。いいですか。流れは人からおっぱいですよ。先に人を好きになるんですよ。これを覚えて学校に行ってください!」

 「は?」

  

 学校に行くだけなのに、何を大切にしろって言ってんだこの人。

 春斗は耳だけじゃなくて、育ての親の頭を疑った。


 「いいですね。春斗。全ては青春ですよ。ええ。調査員だとしても、まず学校を楽しみましょう」

 「はぁ」


 おっぱい談義から、なぜそこに繋がる。

 春斗は、育ての親の思考回路だけは読めなかった。

 宗像四郎は変態紳士だったのだ・・・。




 ◇


 こうして春斗の基礎が出来上がったのは、実の親のおかげじゃなくて、育ての親の宗像四郎のおかげだった。

 社交性はともかく、性格などの人格形成は四郎の努力の賜物で、春斗は強大な力を持ってしても、その力に溺れる事もなく、奢る事もなく、淡々としていた。 

 これは間違いなく四郎の性格が影響している。


 実は四郎もまた異質。

 ギフターズの力を持っていて、A級の能力者だ。

 力はパイロキネシスで、炎の力を持つ。

 冷静な性格と淡々とした言葉を扱う者だから、冷たい水が似合うじゃないかと周りから揶揄されたが、彼の内面に持つ性格が、力として顕現したと、親友の五味は考えていた。

 彼が誰よりも熱い情熱を持っている事を知っているのは、秋子と五味だけなのだ。



 ちなみに四郎の親友の五味も永皇六家の一員。

 しかも本家である。しかし彼は当主にはならない。

 次期当主の弟と言う立場なので、権力争いとは無縁であるが、政府での立場では微妙に偉い。


 

 ◇


 春斗が学校へ入学した理由。

 それが、新たなS級候補者の冬野アルトと夏木香凛の観察である。

 これが表向き上の理由であって。

 本当の理由は別にある。


 彼ら二人の観察とは、つまりはこれからの動向調査の事である。

 彼ら二人が国家を強くする可能性を持っている反面で、国家と対立をするかもしれない危険人物となる可能性もある。

 だから、彼らの性格、成長過程、そして進路。

 これらを調べ上げたかったのが政府である。

 あわよくばこちら側がしっかり管理したいとも考えているのだ。


 入学試験の際。

 二人がS級ハンターに到達する可能性を察知した政府は、彼らが国に対してどのような態度で臨むのかを調べ上げるために同年代の人間を派遣する事を決めた。

 S級は、一人でも最強クラスの戦闘力を持っているために、反逆的行為をされたら国家としては困る。

 そこで、彼らの動向は非常に重要なものだった。

 まずは彼らの人となりを調べないと、その動向を把握しようが、話にもならない。

 そこで、あたかも調査員のような人間をそばに置くのも良くないと考えたので、怪しまれずに彼らを調べるために、彼らと同年代の子が必要となると結論が出た。


 そこで永皇六家の人間か。

 又はそれに近い人間を派遣しようとした政府。

 しかし、その当時彼らに実力が近い子がおらずで、適任者がいなかった。

 それに、派遣する人物として適任となるのは、フラットに物事を考えられる人間が良い。

 相手に取り入るだけじゃなくて、つかず離れずな態度を取れる人間。

 そんな人間が子供であるのは難しいだろうと、話し合いが難航したわけだが、最後には彼らよりも力が上である春斗が選ばれた。

 実力、性格。双方に問題なしとされたが、ここに問題が一つある。

 栄太だ。

 人に対してだと、何の欲も持たない春斗だから選ばれたのだが。

 そんな春斗でも、S級なんかと友人になったりでもしたら、自分が築き上げた地位を脅かす存在になるかもしれないと考えたのか。

 栄太は猛反対した。

 だが、二方。三羽。四葉。五味。

 四つの家が賛成したので、彼が派遣される形となった。


 これは宗像四郎の策が勝った証だった。

 彼は幼い頃から春斗が大人としか接触していない事に危機感を覚え、ここらで学校に通えるのなら通えた方が良いとして、入学を勧めた。

 その際に、ただ単に学校に入ってくれと言っただけでは、春斗が素直に返事をしないと思った四郎が任務と同時であればやるだろうと画策した事で、二方家。三羽家。四葉家にお願いをして、五味家には親友を介して嘆願をした結果がこれである。

 あの悪食栄太を出し抜いたのが、春斗の学校入学であった。



 ◇


 新東京特殊学校。通称NSS(new generation special school)

 

 ギフターズが集まる学校で、能力開発も込みでの学習形態。

 だから、入学が決まっている時点での力の大小は存在する。

 下はEから上はSまで。

 過去にSが在籍したのは一人だけ。

 現在の六名のS級の内の一人【四葉麗華】だ。


 彼女の能力は・・・。

 それは後に説明しよう。



 春斗は、ここから学校生活を送る事になった。

 楽しかったのか。つまらなかったのか。

 それは本人にしか分からないが、彼は生徒であると同時に記録調査員。

 S級となる二人の記録を残す事となる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ