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別なある日も、体育館裏に怜生の姿はあった。

怜生は、期待している。綾香の登場を。

綾香もまた、怜生に会えると、その場所に向かっていた。


怜生のケータイが鳴る。

ディスプレイには、母・真梨の名前。

『勤務時間に、どうしたんだろう。』

疑問を抱きつつ、電話に出た怜生。


「怜生? お母さんです。今大丈夫?…」なんか俺に気を遣うなんて変な親。怜生は思う。

「どうしたの?」さらりと訊く。

「お母さん今日、会わせたい人がいるから今夜は家にいるか確認。」真梨は、優しく言う。

「は? いつも居ますけど?」最近は夜遊びをしていない怜生。

「お母さんが夜勤の日、たまに居ないって、ヒナと朔良さくらが言ってたから。」

あのチクリ共。妹と弟が頭を過ぎる。

「最近は、そんなことないよ。 タバコ買いに行く位なもんだよ。大げさだな。」

オーバーに嫌がってみせる怜生。

「そっか、ごめんね。」しおらしい真梨。

「今日は、家にいるから心配しないで帰ってきてください。オカアサマ。」大げさに単調に言う。

「うん、よろしくー。」真梨は電話を切った。


動揺する、怜生。

真梨には冷静に話したが、謎の男じゃないかと思った。

ちょっと、顔面蒼白気味の怜生。





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