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親父…
着信履歴を呼び出す。
まだ、早い…
確信がない。確証がない。
お母さん…誰だよ…Oって…
「レ~オ君!」
怜生はビクッっとなる…
声の主は、綾香。
「え、ッと… 綾香先輩??」
確信はあったのに、曖昧。
「レオ君コワい顔してる~どうかした?」
綾香が覗き込む。
「いつもこんな顔です。」
「っそっかな~? レオ君って明るいイメージなんだけどな…」
「いやいやいや」
「じゃあ~、証拠見せようか?」
「…!?」
「こ~れ!」綾香は可愛く悪戯…
ヒラヒラ動く…怜生の写真…
この角度は盗撮…???
っぽい。
「綾香先輩なんですか? それ?」
怜生は口が閉じない…
綾香は微笑む…そして写真を破いた…
ビリッ…