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怜生は学校でやんちゃだった。

未成年は飲酒喫煙が禁止されているが、興味本位で、(たしな)んでいた。

学校では飲酒しないが、体育倉庫裏とか教師の目が行き届かない、死角で黄昏(たそがれ)ながら、一服していた。皆の前での明るさは、この場所に持ち込まない。

 そこを、偶然…校内一の美少女・綾香(あやか)が見つけ、時折見ていた。

綾香は見た目は清楚な日本美人だが、嘘か本当か惑わされそうな噂が囁かれていた。

綾香は高校3年生。怜生の2個上である。

 ある昼下がり、怜生のケータイ電話が鳴る。この日も、綾香は見ていた…。

怜生がケータイのディスプレイを確認すると…横浜で別れ、今なお横浜に住む、実父・良一からだった。

「なんで、親父?」

と、思わず声が出た。

普段は連絡をしないが、お小遣いが足りなくなると母親に内緒で小遣いをせびっていた。

怜生からかけることが多く良一からなんて、全く連絡がなかった。

煙草を揉み消し、咳払いを一回してから、通話ボタンを押したつもりが…終話ボタンを押してしまい…留守番電話のアナウンスに切り替わり、慌てて押し直し、「親父?」と、声が裏返る。

 こっそり観察していた、綾香は思わず、クスッと笑ってしまった。

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