第4話 新しい仲間
ミーネの町にて
”レイヨルドの娘”称号についてプリースト協会で聞いてみた
「レイヨルド」とはプリーストの始祖の名前でプリーストの中でも
最高の実力を持つ者の称号として始祖系統から贈られるという
「レイヨルドの娘」とはこの世界でも最高位の称号であると
プリースト協会員全員がユリに跪いていた 協会の門を開いたときから
ずっとそうなっていた すれ違うものが全てそうなっていた
プリーストにしか見えないオーラとか出てるのだろうか、
協会長様曰く、プリーストにしか見えない金色のオーラが見えるそう
これってまずいのでは、、冒険者でいいの??
ユリは「そーゆーのは気にしなくていい、はやくご飯食べにいこー」
と言いながらトールの手を引き教会を後にする
この子やばい子だったのか、ユリに傅いたらプリースト認定しよう
ミーネの町は大きな港湾もある港町で他国からの交易品や物流で
潤ってる町だった、このあたりでは一番栄えてる町だという
各職業の教会も有り、困りごとやスキルの更新、上位職への転職も
教会で行うことができるユリはさっき行った所で勝手に更新したそう
建物に入って更新される能力が有れば勝手に更新されるそう
結構便利な感じ? 犯罪などを犯して逃げ回ってる人は利用できない
更新した時点の場所でその者の所在が世界中に判明するとの事
スパイとか忍者とかは無理って事か、そもそも居るのか、
トールは探していた ハンター協会 ミーネの町では見つからなかったので
ユリにダメ元で聞いてみた 「ハンターって何?」だった
多種多様民族が居るので妙な称号とか職業とか有っても気にされてないのか
変ならギルドハウスで突っ込まれてただろうしユリ称号だっておかしいのに
スルーされてるし ユリがうるさいのでご飯を食べて公園のベンチでバイブルを開く
【職業について】
ファイター
ナイト
レンジャー
プリースト
マジシャン
ハンター無いな、協会の種類ならレンジャー協会かな
さっき有ったから戻ってみようかな
レンジャー協会 職員
残念ながらこの人族の世界でのハンター職は存在しません
お見かけしたところ”人族”ではないようですので”放浪者”種族さまの町にて
更新していただけますようお願い申し上げます
そうなるよなやっぱり、初期設定してチュートこなしてたゲームの世界かと思ってたが
全く違う本当の異世界に来てしまったのかとの結論に至る
ここで生きていくしかないな
ユリの腹も満たしたのでギルドに行って依頼を貰う事に
今はユリ姫護衛の金鉄等級トール ユリは協会更新したので
淡い金色のオーラを放っているようだった ギルド内のプリーストが傅いていた
受付に行こうとした時、ギルド長に呼ばれ別の部屋に案内された
プリースト協会からの預かり物でユリに渡してほしいとの事
包みを開くと高位の聖職衣だった 人用の物だったので大きすぎて着れない上
尻尾を出せる穴もなかったので返品した「いらない」
ショックで口が半開きになってたギルド長が「で本題なのだが、」と話を切り替えた
ダンジョンに向かう街道に魔物が時々現れて通行人が襲われているとの事
「ダンジョンに行ける金、銀等級のPTが何組か挑んでいるが討伐できてない
そこで君たちにも討伐に参加してほしいのだよ」ダンジョンに行きたいので
とりあえず承諾する
依頼内容
「アンデッド化したネクロマンサーを討伐せよ!」
・プリーストの浄化魔法で討伐する
・分裂して襲ってくるので周囲に気をつけろ
ユリへの依頼か、トールの用事はユリの護衛かな、サクッとやりますか
ダンジョンは近かった、ミーネを出て海沿いの道を30分位走ってると
ダンジョンに着いてしまった街道に出る魔物の姿は無かった
ダンジョンの周りに露店やお店が並んでいる酒場も有った
ダンジョン内部で採れる鉱物やアイテムが売ってあった その時
町内放送のようなスピーカーから「ネクロマンサー出現!」と鳴った
何組かのPTが駆け出していく ユリと顔を合わせて自分たちも後を追う
数百体は居た 群れになってこちらに向かってくる
先に着いたPTはプリーストがターンアンテッドで各個撃破していた
ユリは立ち止まり杖でコン!と地面を打った後
「エリアターンアンデッド!!」を放つ
トールはユリの前で防衛予定だったが後ろから見てただけだった
アンテッドたちは全て浄化されたのだった
前に出ていた他PTは目の前に居た消える魔物を目で追えなかった
呆然と立ち尽くしていた
ユリはふぅーと息を吐き「さっ帰ろっ」と言ってトールの手を引く
アイテムボックスの蓋を開いたまま魔法で魔石を回収する
その後一拍置いてから歓声が上がる
ミーネへの帰り道 ダンジョン側から最前列に大楯持ちの剣士が居た
戦闘の後のようだった、何かぶつぶつ言っていたので近寄ってみると
「一番に駆け出して活躍しようと思ったのに前線に着いた途端に
魔物が消えて活躍できなかった」トールは剣士の肩をポンと叩いて
「君たちのような前線を守る人がいるから後衛は安心して戦えるんだよ、
いつもありがとうね、おつかれさん!」
ユリも「おつかれさまでした~」って言ってた
ま、うちのPTに前衛は居ないんだが、
翌日、ギルドに報告して殲滅したアンデッドの魔石を売る
277体だった いい稼ぎになった ユリに旨いもの食わせないとと思ってたら
昨日の大楯剣士が居た、ユリと話してるようだった 近づいていくと
ユリが「フィット!」甲冑が歩いているようだった剣士の甲冑が中身の人にフィットした
何この魔法やっば、こんなんできるなら昨日の聖職衣もできたのでは?とつっこみたくなった
剣士はお礼を言っていた、その後なかなかうちらの所から移動しなかった
「なんですか?」「まだなにか?」と聞くと 甲冑を上げPTに入れてほしいと言ってきた
女の子だった・・
「最前列でヘイトかけたり、初撃を防ぐだけの役なんですけど需要ありますかね?」
「ちょっ、ちょっと待ってもらっていいですか?」鑑定!
クリス;放浪者 銀鉄級
Lv67 人族換算L268 魔族換算L99
職業 大楯使い
放浪者キター!!
「自分も放浪者なんですよ!」会えると思わなかった
クリスは目を潤ませトールと抱き合って喜んだ、お一人で辛かったですよね
銀鉄まで頑張ったんですね(ウルウル)感極まる二人を眺めるユリ
バイブルも色違いだが同じ内容とわかった
怖かったけど聞いてみた 「日本からですか?」
クリスははっとして涙腺ブチ切れていた「中身は女子?」
「うんうんうんうん・・社会人でしたけど」こっちはおっさんですとは言えなかった
お互いのこの世界での不明点やわかっている事を教えあった
ユリの紹介がてら鑑定スキルの使い方を教えて二人とも見てもらった
ユリにも鑑定スキルを教えて見てもらった ユリが猫人語なるものを教えてくれた
クリスとトールが騒いだりしているとユリに怒られたりした
お前らうるさいニャーみたいな 話しやすくなって戦闘も楽になっていた
借り物のスキル名を修正しました250829