旧友と親友
『地獄の条件───。』
一日に一度の奥の手を発動────。
死を回避する分岐を選び、これを回避。
『誰だ!!超越級の技を放つ阿呆は?』
『呼んだかい?だけどもう遅いよ!』
百九十九の時限爆弾が秒刻みで降ってくる───。
『炸裂する空爆!』
「これは────。避けられん。走るぞ!ギルバァァ〜ト!!」
「逃がすか!」
『機械の鳥籠。』
更に逃げ場が無くなる・・・。
スゥゥウっと拳銃から空薬莢が出てきては弾丸が跳ねる。
「ん?ハードルが上がるな。気をつけろギルバート、ギアを上げねば。」
ひょいひょい避けながら、次に備える。
ルドルフはそれに続く。
「形勢逆転と云う訳ですか。」
「それもまた良き。」
「このタイミングか、保つかな。」
「社長、如何致しましょう?」
「良し!アレを使うとするか!『因果律』!!」
二人は消失した...。その場から、最初から居なかった様に.....。
そして、沈黙に包まれ、やられたはずのシアンがやって来て、「終わったの?」と尋ねてくるのだが、そこで違和感に気づく。
・・・まさか!考えが終わる頃には時既に遅く、浅野さんが殺られていた。剣が地面に刺さったまま、手や足が吹き飛んでいた。
一瞬だ、一瞬で蜂の巣にされて、エフェクトと共に消えたのだろう...。間違えようがなかった。こちらの要を潰されたのだ。
そして、二人は今どこにいるか分からない。もしかしたら、
『振り出し』に戻されたのかもしれない。だとしたら、
「フハハハハッハッハハァアアァァ」響き渡る笑い声。
「参上!!」「見参!!」狸が復帰していた。
直ぐに安西君が『空間・爆裂』を使い、散り散りにしてしまった。
せっかく彼は出番の為に出張っていたのに死んで仕舞うとは情けない。
そんな考えも束の間、ヒトデ型ホムンクルスが「我々の価値が決まりましたので速やかに投降してくざさいまし」と畏まりながら、勧めてくる。
神宮寺は、本質を使い、『機械仕掛けの飼い物』を使って海星を捕獲。
投降はしなかったものの、捕獲して捕虜もとい人質を手に入れた。「待て待て待てぇええぇぇぇえい、ゲーム性皆無か!」
ガブリエル大尉が現れる。「FPSに捕獲要素あってたまるか〜!」ルール違反はしていない。
「そうかもしれないが、いや待て、捕虜は戦争では普通.....ッハッ!そうだなルール上は有だッ!」
納得して腑に落ちてくれたらしい。助かる。
「ふふふ、浅野君を倒せば此方の勝ちよ!後は安西!貴殿を倒しさえすれば!いざ尋常に!」
バンッ ドドーン!
ギルバートとルドルフが次の瞬間にやられる。
「えっ?なんで?」
帽子が地に落ちた。爆風がふきとばしたのである。
シアンが手を翳して、ギルバートを自害させ、僕の能力でルドルフの対戦車ライフルの弾を詰まらせ爆破させた。
「まさか、貴殿らは!理に近しい者!!なのかッ!?」
『数式による自殺』『異次元の死』僕らは初めて能力を使う。
これが、概念との戦いのきっかけの一つになると後で知る─────。