表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エッセンス・アウトサイダー  作者: 毒書架
ラグナロク編
5/8

その猫、銃を握りて先陣を切る

  刹那───。空間が切り裂かれた。

  間一髪、それを躱す猫。アサルトライフル抱えながら反復横跳びしつつ斬撃を見極める。



  卓越された技術に見えるが実は違う。避けているのではなく、選んでいる。

  躱しているのではなく当たらないようにしているのが正解。

 

 

  奴は、分岐した世界を任意で選べる。

  ──そう、その『本質(エッセンス)』の名は。

  『分岐(ダイバージェンス)』2つ選択肢が出てきて任意で都合がいい選択肢を選べる能力。

  間違えない能力。嘗て、託された能力。

 


  だがしかし、それも通じるのは相手が軍人か研鑽を重ねた軍隊までである。

 

  相手が相手だけに分が悪い。

  相手は化け物だった────。先ず、動きが一般人じゃなく、剣は流れるように弧を描き、隙がなく無駄がない。

 

  浅野さんは、能力は持たないものの、『本質(エッセンス)』持ちである。懐中時計を親指で押すと、発動するそれは、時間を、時を止めた。躊躇いがなく、目の前の物体を次々切れるだけ切る。

 

  が、何も切れてはなかった───。

  空を切っただけで、捕らえれては無かった。

 

  背後を取られアサルトライフルで撃たれるも、これを全部手馴れたように切って魅せる。シアンが援護射撃するも、横目で躱される。


 埒が明かないからとギルバートを狙うも、遮蔽物に隠れられる。追いかけると、ルドルフが狙撃してくる。左脚と右胸を撃たれて、地に這い蹲る形になり、頭を抜かれた。


  防戦一方、三対一になる───。

  「・・・勝負あったな...。」

  「・・・その様ですね。」

  「中々楽しめたよ。だがそれももう終わる。」

  ルドルフが照準を合わせ、ギルバートが刀身を8尺に伸ばし、ガブリエルと呼ばれた猫型ホムンクルスは、アサルトライフルに弾丸をつめて、銃口を彼に向ける。

  そして、三体の技が展開される。

 

  『追撃する狙撃(シューティング・ガン)』──。


  『熱を帯びる一太刀(フレイム・ソード)!!』


  『血の雨を降らせる突撃(アサルト・ブラッド)


  三者の猛追の中、時が止まった感覚に襲われ、全てが弾かれた。


  「 ────何奴!?」

機械が織り成す障壁(マシン・ウォール)。』

「───ルドルフ警戒せよ。狙われてるぞ!!」

気付けば遅く───。ルドルフは撃たれていた。

2発、後ろから、ゲームなので、死にはしないがホログラムの如く消える。

「誰だ?何処から───?」

フラッシュバンが投げ込まれ、目を逸らし、次に備える。

炸裂する地面グランド・エクスプロージョン!!』

安西の声が響き渡る。


まともに喰らえば、あの世行きとばかりに地面は白に包まれて、そして炸裂する。

地獄の条件(ゲヘナ・トリガー)─────。』

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ