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聖戦は開かれ、少年は目覚める
僕は15歳。星咲 天。何の変哲もないただの高校生。
現在、不登校で誰とも会わずに本屋巡りである。学校には当然行ってないし、こうして本屋と自宅を行ったり来たりしている訳だ。
「はぁ...」
僕が息をつくと、そこには見慣れぬ景色があった。
「ズドォオオオオオン」
「やったよ!上手くいった!あはは、あはは、あはは!」
「言うとる場合か、これどないするん?自分、賠償金もんやで?」
「知らないよ!上手くいったものは!それよりそれより、今日は焼肉ね!」
「阿呆、その前に始末書の山が待ち構えとるわ!このど阿呆!」
見たことも無い大蛇とそれを爆破して喜ぶ中学生くらいの子供とそれを叱る中年が走りながら、屋根を飛んで行った。
僕はぽかんとしながら、それを見届けると、自宅に戻ろうとしたら、