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世界一可愛い君と家族生活(仮)をしてみた件。  作者: 瑠璃
第1章 世界一可愛い美少女
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文化祭はスピード勝負

「よーし、クラスの文化祭の出し物、何やるか決めんぞー」


 数週間たった後、文化祭の準備もだいぶ進み、今回は文化祭のクラスごとの出し物を決めようということで話し合いをしていた。


「案があるやつは手をあげろー」


 流星がそう言うと、クラスはざわつきはじめる。


「ほい、そこお!静かにしろお!」


 流星が叫ぶと、クラスは静かにして……いや、違うな。肩プルプルしてるあたり、笑うのをこらえているのだろう。


「ほれ、案のあるやつはさっさと手をあげろ」


 俺が流星の代わりに言うと、数名が手をあげた。


「……最初から素直にあげればいいものを……」


 うん。流星君、もう少し心の闇を隠そうか。

 ただ、そのことにツッコむと口論になりかねないのでスルーしつつ、とりあえず手を挙げている人の中で一番席が前の人を指名した。


「えっと、お化け屋敷とかはどうかな」

「お化け屋敷っと……。ありがとう。ただ、被った場合はクジになるから、それも考慮してくれ」

「それ、私が言う前に言うべきことじゃない!?」

「悪い悪い。……じゃあ岩本。お前は?」


 先ほど案を出してくれた女の子が騒いでいるが、そこはあえてスルーさせてもらおう。


「屋台とかはどうかな」

「例えば?」

「まあ、無難に焼きそばとか……」

「ほんとに無難だな……。分かった。ありがとう……。他には?」

 ほとんどの人が先ほどの意見と同じだったのか、流星が聞くと、誰も手をあげていなかった。

「この二つか……。流星」

「ああ。……お前ら、この二つを第一希望と第二希望として挙げるけど異論はないな」

「「「「異論なーし」」」」


 よし。もう少し長くなることを覚悟していたが杞憂に終わった。

 下手をするともう一回話し合うこともあるので、この結果はありがたい。


 こうして、俺たちのクラスは快速で話し合いが終わったのだった。


                   20


「いやー、マジで今回はよかったな。すずー」


 俺たちは生徒会に企画を提出し終え、帰りの準備をしていた。


「まあ、確かに第一希望のお化け屋敷が通ったことは驚きはした」


 そう。第一希望のお化け屋敷が通り、実行委員の会議も快速で終わったのだ。


「それなー。ほかに3クラスいたときは肝を冷やしたぜ。まあ、涼が当たり引いたんだけど」

「俺、くじ引きで大吉以外引いたことないから」

「お前、今年のくじ引きで間違えて3回分買ってたけどすべて大吉だったよな」

「それを言うお前は凶だったじゃんか。もう少し行いをよくしたらどうだ」

「元からいいが」

「お前と付き合っている女の子たちの前でもそれが言えんのか」


 こいつは多数の女の子と同時進行で付き合っている。

 それが作用してクジに限らず、結構運が悪いので実にざまあみろと思う。


「へえ、流星はたくさんのカノジョがいるんだね」


 突如降りかかってきた、俺でも流星でもない声に思わずびくりと体を震わす。

 ふと振り返ってみると、そこにはニコニコとしていたイケメンがいた。


「佐神か……。びっくりした……」


 そう。現役高校生俳優の佐神渡である。

 こいつは実は文化祭実行委員の副委員長だのでここにいるのはおかしくない。びっくりした俺がおかしいのだ。


「で?流星のカノジョって結構いるの?どれくらい?」

「今のところ19だな」

「増えてやがる……!」

「俺が研鑽をやめないとでも?」

「余計なとこを磨くなバカ野郎」


 こいつはホントに……。

 ちょっと疲れてきたのか目眩が……。


「それで、渡は俺に用なのか」


 流星が渡に聞くと、渡は首を横に振った。


「いや、流星じゃなくて冬島にね」

「俺に?」


 思わぬ指名に声が裏返る。

 流星みたいなイケメン(チャラいけど)はともかく、俺みたいな地味系な男子に話しかけてきたことに驚いてしまったのだ。

 流星のほうを見ると、早くいけと言わんばかりに手をひらひら振っていた。

 俺は何なんだと思いながらも荷物をまとめて、歩みだした渡についていくように俺も歩き出した。

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