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もみじ:ふたり一緒に
まるでもみじのような君の小さなその手を
初めて握ったとき
僕の心臓は壊れるほど
うるさいくらい高鳴った
それは三回目のデートで
君はもみじのように真っ赤な顔をして
きゅっと僕の手を握り返してくれたね
立ち止まってしまった僕を
君は横からそっと見上げる
そんなことをしたら僕はよっぽど
動けなくなるとも知らないで
君は僕の小さなエンジェル
その無垢な瞳でいつも僕を見つめては
あどけなく笑う
僕はその笑顔を見るといつも
この上なく幸せになれるんだ
君の色づいた頬が僕に映る
僕が上気すると君はもっと赤くなる
遠い山が夕陽に燃え上がるように
ふたり一緒に染まっていようよ
ふたり、一緒に、いつまでも……




