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秋薔薇:気高い弱さ



秋薔薇あきばらは瑞々しくて

眺めたいのか触れたいのか

持ち帰って独り占めしたいのか

わからなくなってしまう。

それが僕にとっての君……


君は何気ない様で周囲の全てを魅了して

美しい君は鋭い棘でその身を守る

それは誇り高く臆病な君に 

許された唯一の手段


嗚呼、やはりきっと

僕は君に触れずにはいられない

たとえ棘がこの身を刺そうとも

君に触れて、君を手折って

全てを僕のものにしてしまいたい 

 

だって僕は知っている

薔薇の花冠かかんを両手で包むと

芯は艶やかに輝いても花びらは

頼りなく指にもたれ掛かるんだ


幾重にも厚い存在感を

僕に支えて欲しいかのように

僕だけに見せる君の弱さ……


きっと君は知っている

秋薔薇の美しさがゆえ

僕は君を愛すること

ずっと君を守ること



挿絵(By みてみん)


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― 新着の感想 ―
[一言] 作者が2人の女性とは思えん程、男性心理を描いているのでは無かろうか! 麗しの君を愛する僕こそ気高く 弱く儚い君を守る僕は逞しく 全身全霊をかけて 愛に酔う 手に入れたい、守りたい。本能な…
[良い点] 薔薇の花冠を両手で包むと 芯は艶やかに輝いても花びらは 頼りなく指にもたれ掛かるんだ の一節が、タイトルの「気高い弱さ」を感じさせてくれました。ここが、すごく好きです。 [一言] 春薔薇…
[良い点] きゃああ〜素敵〜(*´艸`*) 表現が全部好きです。 花びらがもたれかかるところが特に!! はわわ〜ロマンチック(//∇//)
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